RADIOLOGY GLOSSARY
機械的指数(MI)(Mechanical Index)
IN ONE LINE
一言でいうと
超音波の負圧と周波数から求める、非熱的な機械的生体作用の可能性を考慮するための出力表示指標です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
超音波の機械的な作用に注意するための目安です。数値は障害の確率や測定された組織の圧力を直接示すものではありません。
身近なイメージ
超音波造影や気体を含む臓器の観察では、MIを確認しつつ必要な出力と時間を選びます。受信ゲインを上げることと音響出力を上げることは分けて考えます。
そもそも機械的指数(MI)とは?
減衰補正したピーク負圧を周波数の平方根で割って求めます。
同じMIでも組織、気体、造影剤、曝露条件により影響は異なります。
定義・しくみ
標準的な減衰補正を適用したピーク希薄化圧prをMPa、中心周波数fをMHzで表したとき、MI=pr/√fとして定義する出力指標です。表示は所定の測定・補正モデルに基づき、患者内で直接測定した圧力や個別の障害確率ではありません。
CORE FORMULA
基本公式
MI=pr,)
FORMULA NOTES
公式の補足
規約どおりMPaとMHzで数値を入れます。
pr,0.3は標準減衰補正をした圧力で、実測患者内圧力ではありません。
具体例で確認
教材用に補正後ピーク負圧pr=1.0 MPa、中心周波数f=4 MHzとします。
MI==0.50
MIは0.50です。これは50%の障害確率でも0.50 MPaという圧力でもありません。
専門的にもう一歩
一般的な定義では水中測定へ0.3 dB/(cm·MHz)の減衰を仮定して補正します。MIは気泡の挙動など非熱的作用を考える指標として使いますが、すべての生体作用を一つの数値へまとめるものではありません。臓器内の気体や造影微小気泡、対象組織、出力波形の違いも重要であり、指標だけで安全を保証しません。
臨床・測定での確認点
- モードや出力変更後の表示を確認します。
- 対象臓器・造影剤に応じた手順を守ります。
- 診断情報を保てる範囲で出力と曝露時間を抑えます。
覚えるポイント
- ピーク負圧と周波数平方根
- 非熱的作用の指標
- TIとの違い
間違えやすい点
- MIを障害確率としない
- 小さいMIならすべての条件で無害としない
- MIを温度上昇の指標としない