RADIOLOGY GLOSSARY
超音波ダイナミックレンジ(Ultrasound dynamic range)
IN ONE LINE
一言でいうと
超音波装置で取り扱う、または画面へ表示するエコー信号の強さの範囲を表す量です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
弱いエコーから強いエコーまで、どれくらい幅広く明暗として見せるかの設定です。
身近なイメージ
表示対象とする最大・最小の振幅比が1000である理想例です。 振幅比の範囲は60 dBです。実機の表示値が受信回路全体の性能範囲を表すとは限りません。
そもそも超音波ダイナミックレンジとは?
弱いエコーから強いエコーまで、どれくらい幅広く明暗として見せるかの設定です。
dBによる範囲の表現。/対数圧縮と階調。/ゲイン・TGCとの違い。
定義・しくみ
超音波装置で取り扱う、または画面へ表示するエコー信号の強さの範囲を表す量です。表示設定としてのダイナミックレンジは、エコーの強弱をどの幅で階調に割り当てるかに関係します。
FORMULA
振幅比は20 log10、強度・電力比は10 log10を使います。
受信・処理・表示のどの段階の範囲かを示します。
具体例で確認
表示対象とする最大・最小の振幅比が1000である理想例です。
DR=20 log10(1000)=60 dB
振幅比の範囲は60 dBです。実機の表示値が受信回路全体の性能範囲を表すとは限りません。
専門的にもう一歩
受信系の信号範囲と表示時の圧縮範囲は同じではありません。包絡検波後の対数圧縮などで大きな信号差を表示階調へ収めます。一般に広い表示範囲は多くの弱い信号を含め、狭い範囲は明暗差を強く見せますが、装置の階調写像にも依存します。ゲインやTGCの増幅操作とは区別します。
臨床・測定での確認点
- 同じゲインで階調設定だけを変え比較します。
- 弱いエコーの切り捨てや飽和を確認します。
- 追跡比較では表示条件を記録します。
覚えるポイント
- dBによる範囲の表現。
- 対数圧縮と階調。
- ゲイン・TGCとの違い。
間違えやすい点
- 広いほど常に病変が見やすいわけではありません。
- ダイナミックレンジはフレームレートではありません。
- 振幅比と強度比の対数係数を混同しません。