RADIOLOGY GLOSSARY
スペックル(Ultrasound speckle)
IN ONE LINE
一言でいうと
超音波の分解能セル内にある多数の散乱体からの信号が干渉し、Bモード画像に粒状の明暗を作る現象です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
小さな散乱体のエコーが足し合ったり打ち消し合ったりして、画像に粒ができます。
身近なイメージ
振幅1の二つのエコーが同位相と逆位相になる理想例を考えます。 散乱体が存在していても位相によって明暗が変わります。実際の組織では多数の信号の和になります。
そもそもスペックルとは?
小さな散乱体のエコーが足し合ったり打ち消し合ったりして、画像に粒ができます。
コヒーレントな干渉。/分解能セル内の散乱体。/空間コンパウンドによる低減。
定義・しくみ
超音波の分解能セル内にある多数の散乱体からの信号が干渉し、Bモード画像に粒状の明暗を作る現象です。単なる電子雑音ではなく、散乱体と観察条件に依存する信号の干渉模様です。
FORMULA
位相を含む信号の和で、強度の単純な足し算ではありません。
統計モデルは散乱体の数や分布の仮定に依存します。
具体例で確認
振幅1の二つのエコーが同位相と逆位相になる理想例を考えます。
同位相: |1+1|=2; 逆位相: |1−1|=0
散乱体が存在していても位相によって明暗が変わります。実際の組織では多数の信号の和になります。
専門的にもう一歩
受信信号の振幅は散乱信号の位相付きの和に依存します。個々の散乱体を分解できなくても、干渉で強弱が現れます。同じ位置・同じ条件なら模様が再現することがあり、走査角や周波数が変わると変化します。低減処理やコンパウンドは見やすさを改善し得ますが、細かな構造や時間分解能への影響も評価します。
臨床・測定での確認点
- ゲインだけで電子雑音と区別できるとは限りません。
- 角度や周波数を変えた画像も比較します。
- 低減処理の強度と細部の見え方を確認します。
覚えるポイント
- コヒーレントな干渉。
- 分解能セル内の散乱体。
- 空間コンパウンドによる低減。
間違えやすい点
- 電子回路の雑音だけではありません。
- 粒の一つ一つが一個の細胞とは限りません。
- 低減すれば必ず診断能が上がるとは限りません。