RADIOLOGY GLOSSARY
VPN(Virtual Private Network)
IN ONE LINE
一言でいうと
共有ネットワーク上に論理的な専用ネットワークを構成する仕組みです。暗号化の有無は方式によります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
離れた端末や拠点を論理的に結びます。医療の遠隔接続では、暗号化と相手認証を備えた方式を選び、端末の安全対策も組み合わせます。
身近なイメージ
共有する道に専用の通路を設けるイメージです。通路の分離と、内容を守る暗号化は別の機能として確認します。
そもそもVPNとは?
VPNは、共有ネットワーク上に論理的な専用ネットワークを構成する技術です。VPNという名称だけで暗号化が保証されるわけではありません。医療の遠隔接続では、IPsecやTLSなどによって通信の暗号化・完全性保護・相手認証を備えた方式を用います。
VPNへ接続しただけで端末や利用者が安全になるわけではありません。認証情報の漏えい、未更新端末、malware、過大な権限があれば、暗号化された経路を通って内部へ侵入される可能性があります。
定義・しくみ
共有通信基盤上で、通信や経路を論理的に分離し、private network相当の接続を提供する仕組みです。拠点間VPNやremote-access VPNなどがあります。BGP/MPLS VPNのように暗号化を本来の機能としない方式もあるため、機密性が必要な医療の遠隔接続ではIPsec・TLS等による暗号化、完全性確認、認証を別途確保します。保存データ・接続端末の保護も必要です。
具体例で確認
放射線科医が院外端末から院内PACSの画像を参照する場面を考えます。
IPsecやTLS等による暗号化・認証を備えたVPNを選び、多要素認証、管理端末、最小権限、接続ログ、画面持出し制限を組み合わせます。VPNという名称だけを安全性の保証にしません。
専門的にもう一歩
遠隔読影や保守接続では、認証、暗号化、アクセス権限、ログ管理が重要です。VPNだけで全てのセキュリティが完了するわけではありません。
臨床・測定での確認点
- 多要素認証を用い、退職・異動時にはアカウントと証明書を速やかに無効化します。
- 接続元端末のOS更新、ウイルス対策、ディスク暗号化、画面ロックを管理します。
- split tunnelingの有無は利便性と、外部ネットワークから院内への経路リスクを評価して決めます。
- 接続ログと異常な時間帯・地域・通信量を監視し、incident対応手順を準備します。
覚えるポイント
- 通信の暗号化
- 遠隔接続
- 認証とアクセス管理
間違えやすい点
- VPNなら誰でも接続してよいと考えない
- 端末管理やログ管理も必要
- 匿名化とは目的が違う