RADIOLOGY GLOSSARY

エアギャップ法(Air-gap technique)

IN ONE LINE

一言でいうと

被写体と受像器の間隔を大きくして、広い角度に散乱されたX線が受像器に届きにくくなることを利用する散乱線低減法です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

体と検出器を離し、横へ飛んだ散乱線を画像に入りにくくする方法です。

身近なイメージ

教材配置でSID=150 cm、OID=30 cmとします。 拡大率は1.25です。散乱の減少だけでなく画像寸法とぼけへの影響も検討します。

そもそもエアギャップ法とは?

体と検出器を離し、横へ飛んだ散乱線を画像に入りにくくする方法です。

受像器に届く散乱を減らす。/OID増加で拡大・ぼけが変化。/グリッド法と比較。

定義・しくみ

被写体と受像器の間隔を大きくして、広い角度に散乱されたX線が受像器に届きにくくなることを利用する散乱線低減法です。拡大と幾何学的不鮮鋭も変わるため、撮影配置を一体で評価します。

FORMULA

式は単純な投影幾何の拡大率で、散乱除去率ではありません。

三つの距離は同じ長さ単位で扱います。

具体例で確認

教材配置でSID=150 cm、OID=30 cmとします。

M = = = 1.25

拡大率は1.25です。散乱の減少だけでなく画像寸法とぼけへの影響も検討します。

専門的にもう一歩

受像器の有限の面積から外れる散乱線を増やす一方、一次線も距離条件により変化します。OIDの増加は拡大率と焦点由来のぼけを増やすため、必要に応じてSIDや焦点サイズを調整します。グリッドを使わない選択肢になり得ますが、あらゆる撮影でグリッドと同等の性能を持つわけではありません。

臨床・測定での確認点

  • OIDとSID、焦点サイズを記録します。
  • 拡大で必要部位がFOVから外れないか確認します。
  • 散乱低減と線量・画質を併せて検証します。

覚えるポイント

  • 受像器に届く散乱を減らす。
  • OID増加で拡大・ぼけが変化。
  • グリッド法と比較。

間違えやすい点

  • 空気が散乱線を強く吸収するからではありません。
  • 離せば常に画質が改善するとは限りません。
  • 拡大とデジタル拡大を同一視しません。