RADIOLOGY GLOSSARY
アナフィラキシー(Anaphylaxis)
IN ONE LINE
一言でいうと
急速に起こり、気道・呼吸や循環などに生命を脅かす障害を生じ得る重い全身性過敏反応です。皮膚症状やショックが必ずあるとは限りません。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
薬などをきっかけに呼吸や血圧が急に危険になる反応です。発疹がなくても起こり得るため、急な呼吸・循環の変化を見逃さないことが大切です。
身近なイメージ
造影剤投与後に急な喘鳴、喉の症状や血圧低下を認めた場合、発疹がないから安全とせず、直ちに救急対応を要請し評価します。
そもそもアナフィラキシーとは?
迅速な認識と救急対応が必要です。
アドレナリンの筋肉内投与が第一選択で、抗ヒスタミン薬だけで置き換えません。
定義・しくみ
通常急速に発症する重い全身性過敏反応で、気道・呼吸・循環の重大な障害を来し得ます。皮膚・粘膜所見はよく見られますが必須ではありません。機序はIgE依存に限らず、アナフィラキシーショックは循環不全を伴う状態で、両者を完全な同義にはしません。
FORMULA
皮膚症状の有無だけで診断を数値判定しません。
薬剤のmgとmLは濃度を確認せず換算できません。
具体例で確認
教材用に投与直後の呼吸困難と循環障害があるが、皮膚は目立って変わらない状況を考えます。
皮膚所見の欠如だけでは除外できません。原因薬剤の停止、応援要請、気道・呼吸・循環の評価と治療を並行します。
専門的にもう一歩
WAOの指針は早期認識、原因への曝露停止、救急要請と状態に応じた体位・気道呼吸循環管理、適切な筋注アドレナリンを重視します。抗ヒスタミン薬やステロイドは生命を脅かす気道・循環障害への第一選択ではなく、アドレナリンを遅らせません。治療後にも再燃する場合があり、観察・記録とその後の原因評価が必要です。用量や反復は患者と最新の施設手順に従う医療判断です。
臨床・測定での確認点
- 緊急連絡と訓練済みの対応体制を整備します。
- 投与薬剤・時刻・呼吸循環所見と対応を記録します。
- 本解説を投与量の指示や現場手順書の代用にしません。
覚えるポイント
- 急速な全身性過敏反応
- 皮膚所見なしでも起こる
- 筋注アドレナリンが第一選択
間違えやすい点
- ショックがなければ全例除外としない
- すべてIgE機序と断定しない
- 抗ヒスタミン薬で第一選択を置き換えない