RADIOLOGY GLOSSARY
Bucky係数(Bucky factor)
IN ONE LINE
一言でいうと
同じ受像器入射量を得るために、グリッド使用時に必要な露出を非使用時の露出で割った比です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
グリッドで一次線も減る分を補って同じ受像器信号にするため、露出を何倍にするかの目安です。
身近なイメージ
教材条件で全透過率Tt=0.40、非使用時5 mAsと仮定します。 同じ受像器入射量を得るには12.5 mAsです。条件を変えた検査へそのまま適用しません。
そもそもBucky係数とは?
グリッドで一次線も減る分を補って同じ受像器信号にするため、露出を何倍にするかの目安です。
B=1/Tt。/使用時/非使用時の露出比。/コントラスト改善係数と区別。
定義・しくみ
同じ受像器入射量を得るために、グリッド使用時に必要な露出を非使用時の露出で割った比です。同じ管電圧・配置でmAsを調整する条件ではmAsの比として表し、全透過率の逆数に対応します。
FORMULA
Bは無次元で、線数やグリッド比ではありません。
mAs比は他条件一定で受像器量を一致させる場合です。
具体例で確認
教材条件で全透過率Tt=0.40、非使用時5 mAsと仮定します。
B = = 2.5; mAs使用 = 5 × 2.5 = 12.5 mAs
同じ受像器入射量を得るには12.5 mAsです。条件を変えた検査へそのまま適用しません。
専門的にもう一歩
全透過率Ttに対してB=1/Ttです。散乱線割合、管電圧、被写体厚、照射野とグリッド構造によって変わります。被写体入射量がmAsに比例する同じ条件なら露出増加の目安になりますが、同じ受像器量と同じ診断画質は別の評価であり、患者線量の普遍的な倍率でもありません。
臨床・測定での確認点
- 比較する管電圧・照射野・被写体条件を固定します。
- AEC使用時は装置設定とグリッドの適合を確認します。
- 画質と被ばくの最適化は露出倍数だけで判断しません。
覚えるポイント
- B=1/Tt。
- 使用時/非使用時の露出比。
- コントラスト改善係数と区別。
間違えやすい点
- 散乱線透過率だけの逆数ではありません。
- グリッド比12:1をB=12としません。
- 倍率をすべての患者に固定しません。