RADIOLOGY GLOSSARY
CHESS法(Chemical shift selective saturation)
IN ONE LINE
一言でいうと
水と脂肪の共鳴周波数の違いを利用し、脂肪の周波数帯を選択的に励起・飽和して信号を抑えるMRIの方法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
脂肪だけに狙いを定めたRFパルスを当て、撮影に入る前に脂肪の信号を弱めます。
身近なイメージ
撮像前に脂肪選択パルスとスポイラを置き、その後に通常の撮像を行う流れを考えます。 脂肪信号を低減できますが、静磁場がずれた場所では脂肪抑制不良や水信号への影響が起こり得ます。
そもそもCHESS法とは?
脂肪だけに狙いを定めたRFパルスを当て、撮影に入る前に脂肪の信号を弱めます。
化学シフトに基づく選択的飽和。/B0・B1への依存。/STIRとの原理差。
定義・しくみ
水と脂肪の共鳴周波数の違いを利用し、脂肪の周波数帯を選択的に励起・飽和して信号を抑えるMRIの方法です。周波数選択パルスとスポイラを撮像前に加え、脂肪の信号を低減します。
FORMULA
脂肪と水の周波数差は磁場強度に比例します。
選択パルスの帯域・励起とスポイラの条件が必要です。
具体例で確認
撮像前に脂肪選択パルスとスポイラを置き、その後に通常の撮像を行う流れを考えます。
脂肪信号を低減できますが、静磁場がずれた場所では脂肪抑制不良や水信号への影響が起こり得ます。
専門的にもう一歩
脂肪に選択的なRFパルスで横磁化を作り、スポイラ勾配で位相を分散して信号を抑えます。脂肪の共鳴周波数が想定位置にあることが必要なので、B0不均一に弱く、B1のずれも飽和に影響します。T1の差を使うSTIRやエコー位相差を使うDixonとは原理が異なります。
臨床・測定での確認点
- シミングと中心周波数を確認します。
- 広いFOVや金属周辺の抑制むらを確認します。
- 目的に合わせSTIRやDixonとの適性を比較します。
覚えるポイント
- 化学シフトに基づく選択的飽和。
- B0・B1への依存。
- STIRとの原理差。
間違えやすい点
- 反転回復のTIを選ぶ方法ではありません。
- 静磁場不均一の影響を受けない方法ではありません。
- CHESSの周波数選択をスライス選択と混同しません。