RADIOLOGY GLOSSARY
Dixon法(Dixon water–fat separation)
IN ONE LINE
一言でいうと
水と脂肪の共鳴周波数の違いによる位相の変化を利用し、複数のエコーから水成分と脂肪成分を分離するMRIの方法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
撮影時刻によって変わる水と脂肪の足し合い・打ち消しを使い、二つを分けます。
身近なイメージ
位相が補正された理想モデルで同位相信号140、逆位相信号60とします。 水100、脂肪40に分離できます。この式は位相付き二成分モデルの例です。
そもそもDixon法とは?
撮影時刻によって変わる水と脂肪の足し合い・打ち消しを使い、二つを分けます。
水と脂肪の位相差。/同位相・逆位相。/B0補正と多点法。
定義・しくみ
水と脂肪の共鳴周波数の違いによる位相の変化を利用し、複数のエコーから水成分と脂肪成分を分離するMRIの方法です。脂肪抑制画像だけでなく水画像・脂肪画像などを得るのに用いられます。
FORMULA
位相を保持したモデルで、絶対値だけでは符号情報を失います。
分離信号は脂肪の質量比を直接表しません。
具体例で確認
位相が補正された理想モデルで同位相信号140、逆位相信号60とします。
W==100; F==40
水100、脂肪40に分離できます。この式は位相付き二成分モデルの例です。
専門的にもう一歩
単純な二成分モデルでは同位相がW+F、逆位相がW−Fとなり、和と差から分離できます。実際は静磁場不均一、脂肪の複数ピークやT2*減衰などを考慮する多点法があります。二点の絶対値画像の引き算だけで常に正しく分離できるわけではなく、水脂肪の入れ替わりにも注意します。
臨床・測定での確認点
- 水脂肪の入れ替わりを確認します。
- 静磁場・金属や体動の影響を点検します。
- 信号比を無補正で定量脂肪分率と呼びません。
覚えるポイント
- 水と脂肪の位相差。
- 同位相・逆位相。
- B0補正と多点法。
間違えやすい点
- CHESSと同じ選択的飽和法ではありません。
- 単純引き算で常に脂肪を分離できません。
- Dixon画像だけで組織診断を確定しません。