RADIOLOGY GLOSSARY

脂肪抑制(Fat Suppression)

IN ONE LINE

一言でいうと

MRIで脂肪由来の信号を弱め、病変や造影、液体などの視認性を改善する技法の総称です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

明るい脂肪の信号を抑え、その中の変化を見やすくします。どの方法でも同じ仕組みではありません。

身近なイメージ

教材用に長いTRの理想反転回復で脂肪T1=250 msとします。 約173 msが理想零点です。実撮像の最適TIや患者設定を一律に指定する値ではありません。

そもそも脂肪抑制とは?

明るい脂肪の信号を抑え、その中の変化を見やすくします。どの方法でも同じ仕組みではありません。

方法による違い/B0不均一/STIRの非特異性

定義・しくみ

MRIで脂肪由来の信号を弱め、病変や造影、液体などの視認性を改善する技法の総称です。周波数選択法、STIR、水脂肪分離などがあり、適応と限界は方法で異なります。

FORMULA

例は理想STIRの零点です。

長いTR・完全反転の仮定です。

具体例で確認

教材用に長いTRの理想反転回復で脂肪T1=250 msとします。

TI零点=T1 ln2≈173 ms

約173 msが理想零点です。実撮像の最適TIや患者設定を一律に指定する値ではありません。

専門的にもう一歩

周波数選択法は水と脂肪の共鳴差を利用し、B0不均一でむらが出やすくなります。STIRはT1差を利用し脂肪専用ではないため、造影でT1が短くなった組織も抑え得ます。造影後の目的と方法を対応させます。

臨床・測定での確認点

  • 方法を明示します。
  • 抑制むらを確認します。
  • 造影との適合を確認します。

覚えるポイント

  • 方法による違い
  • B0不均一
  • STIRの非特異性

間違えやすい点

  • 全法を脂肪専用としない
  • むらを病変と断定しない
  • TIを一律固定としない