RADIOLOGY GLOSSARY
カッパ係数(Cohen's kappa coefficient)
IN ONE LINE
一言でいうと
同じ対象を2人がカテゴリ判定したときの一致について、各判定者のカテゴリ頻度から見込まれる偶然の一致を補正する指標です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
単なる一致率から、たまたま一致する分を差し引いて判定のそろい方を調べます。
身近なイメージ
観測一致率po=0.80、周辺頻度からの期待一致率pe=0.50の教材例です。 κは0.60です。『60%が正診』という意味や、普遍的な合否基準にはしません。
そもそもカッパ係数とは?
単なる一致率から、たまたま一致する分を差し引いて判定のそろい方を調べます。
偶然一致を補正。/κ=1は完全一致。/一致と正確さを区別。
定義・しくみ
同じ対象を2人がカテゴリ判定したときの一致について、各判定者のカテゴリ頻度から見込まれる偶然の一致を補正する指標です。ここでは2判定者のCohenのκを扱い、多人数用の指標と区別します。
FORMULA
pe=1では分母0となり通常の式で定義できません。
poとpeは割合で、百分率をそのまま代入しません。
具体例で確認
観測一致率po=0.80、周辺頻度からの期待一致率pe=0.50の教材例です。
κ = = 0.60
κは0.60です。『60%が正診』という意味や、普遍的な合否基準にはしません。
専門的にもう一歩
観測一致率poと周辺頻度から求める期待一致率peを使い、κ=(po−pe)/(1−pe)とします。カテゴリの偏りに左右され、負値も取り得ます。順序カテゴリでは重み付きκを使う場合がありますが、重みの指定が必要です。一致は診断の正しさではなく、真の状態を比較する感度・特異度とは異なります。
臨床・測定での確認点
- 判定者数とカテゴリの周辺頻度を報告します。
- 重み付きの場合は重みの定義を明示します。
- 一致率や混同行列、信頼区間も併記します。
覚えるポイント
- 偶然一致を補正。
- κ=1は完全一致。
- 一致と正確さを区別。
間違えやすい点
- κは常に0から1とは限りません。
- 多人数のFleissのκと同じ計算法ではありません。
- カテゴリ頻度が違う研究を値だけで順位付けしません。