RADIOLOGY GLOSSARY
コリメータ(Gamma Camera Collimator)
IN ONE LINE
一言でいうと
核医学で入射方向を制限し、位置情報を得るための部品です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
斜めから来た放射線を減らし、どの方向から来たかをわかりやすくします。
身近なイメージ
ストローを通して見ると、まっすぐ前のものだけ見えやすいイメージです。
そもそもコリメータとは?
核医学のコリメータは、特定方向から来たγ線だけを通して位置情報を得る、鉛などで作られた多数の孔を持つ部品です。ガンマカメラのシンチレータ前面に置かれます。
孔を長く細くすると分解能は良くなりますが感度は低下し、孔を太く短くすると感度は上がりますが分解能は低下します。核種エネルギーと検査目的に合わせて種類を選びます。
定義・しくみ
γ線の飛来方向を幾何学的に選別する機械的コリメーション装置です。平行多孔、収束、発散、ピンホールなどの形状があり、隔壁厚、孔径、孔長で感度・分解能・隔壁貫通が決まります。低・中・高エネルギー用、高分解能・高感度用などに分類されます。
具体例で確認
低エネルギー高分解能コリメータで、検出器を患者から遠ざけて撮像するとします。
平行多孔コリメータでは線源―コリメータ距離が増えるほど幾何学的分解能は低下します。可能な範囲で検出器を患者へ近づけます。
専門的にもう一歩
孔径、隔壁厚、孔長、低エネルギー用・高分解能用などの違いが感度と空間分解能に影響します。SPECT画質の重要因子です。
臨床・測定での確認点
- 高エネルギー核種へ薄い隔壁の低エネルギー用を使うと隔壁貫通が増えます。
- ピンホールは拡大像を得られ甲状腺などに用いますが、視野と感度に制約があります。
- 分解能と感度は基本的にトレードオフで、両方が同時に無制限に改善するとは考えません。
- PETは対向光子の同時計数を利用し、通常のガンマカメラ用物理コリメータを使いません。
覚えるポイント
- 感度と分解能のトレードオフ
- SPECT
- 隔壁浸透
間違えやすい点
- PETの基本原理と混同しない
- 感度と分解能が同時に良くなると考えない
- 核種エネルギーに合わない選択をしない