RADIOLOGY GLOSSARY
CT自動露出機構(Automatic Exposure Control in CT)
IN ONE LINE
一言でいうと
患者の大きさやX線減弱に応じて管出力を自動調整し、設定した画質を得るために用いるCTの制御機能です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
体の厚さや部位に合わせてX線の出し方を変える機能です。自動機能を使っても、撮影目的に合う設定と位置合わせが必要です。
身近なイメージ
胸部の肺領域と肩付近では減弱が異なるため、管電流を部位や方向に合わせて変えます。撮影目的に必要な画質を定めて線量と画像を確認します。
そもそもCT自動露出機構とは?
管電流変調はCTのAECの代表的な実装です。
メーカーごとの設定指標の意味は同じではありません。
定義・しくみ
患者の放射線学的な性質に応じ、管電流や管電圧などを自動的に調整する機能の総称です。体軸方向や回転角方向の管電流変調などがあります。一般撮影で検出器への露光を終了させるAECとは撮影方式と制御を区別します。
CORE FORMULA
基本公式
mAs = ∫ I(t)dt(IをmA、tをsで表す)
FORMULA NOTES
公式の補足
積分値は管電流時間積であり患者吸収線量そのものではありません。
ピッチ補正された表示値などは装置の定義を確認します。
具体例で確認
教材用に回転時間0.5 s、ある位置で100 mA、別の位置で200 mAとし、その回転の電流を一定と近似します。
各回転のmAs = mA×s → 50 mAs、100 mAs
位置ごとに管電流時間積が変わります。実際の変調中は電流を時間で積分し、単一のmA値だけでは全出力を表せません。
専門的にもう一歩
位置決め画像などから患者の減弱を推定し、設定した画質指標へ近づけるよう出力を調整します。上限・下限、寝台位置、腕の位置、金属、再構成条件も結果に関係します。大きな患者では出力が増えることがあるため、自動化を無条件の線量低減と同義にしません。制御の特性はサイズの異なるファントムで検証できます。
臨床・測定での確認点
- 患者を適切に中心へ位置決めします。
- 画質目標と電流上限・下限を確認します。
- 画像ノイズ、診断目的、CTDIvolを合わせて評価します。
覚えるポイント
- 患者減弱へ応じた出力調整
- 角度方向・体軸方向の変調
- 位置決めと設定の重要性
間違えやすい点
- AECなら必ず低線量になるとしない
- 異なるメーカーの設定値をそのまま移さない
- 一般撮影の露光終了機構と同一視しない