RADIOLOGY GLOSSARY
検出器列(CT Detector Rows)
IN ONE LINE
一言でいうと
CT検出器を体軸方向に並べた列です。複数の列で同時に情報を測ることで体軸方向の収集範囲を広げますが、画像枚数とは別です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
X線を受ける部分が体の長さ方向に何列あるかです。列の幅や使い方によって、一回で測る範囲が変わります。
身近なイメージ
回転中心で幅0.5 mmに対応する64列を使う理想設定なら公称収集幅は32 mmです。32 mm厚の一画像だけを作るという意味ではありません。
そもそも検出器列とは?
物理列数・使用列数・収集チャンネルを分けます。
再構成画像の厚さや枚数は収集設定だけでは決まりません。
定義・しくみ
回転中心の横断面に対し体軸方向へ配置した検出器要素の列です。多列CTでは隣接列を個別または組み合わせて読み出します。製品のスライス数表示は物理列数と常に一致するとは限らず、公称列幅の基準面と有効な収集設定を確認します。
CORE FORMULA
基本公式
公称収集幅=N×一列の公称幅(同じ幅の列を使用する模型)
FORMULA NOTES
公式の補足
異なる幅の列では各幅を足します。
N dは再構成画像の中心間隔ではありません。
具体例で確認
教材用に使用列数N=64、回転中心での公称幅d=0.5 mmです。
W=N d=64×0.5=32 mm
公称ビーム幅は32 mmです。ペナンブラを含む実測照射幅や再構成厚とは区別します。
専門的にもう一歩
検出器の物理寸法は幾何学的拡大のため回転中心での公称寸法と異なります。多列化は体軸範囲と収集速度に寄与する一方、円錐角への対応やオーバービーミングなども関係します。薄い収集から厚い画像は作れますが、厚い収集から元の情報を超える薄さ分解能は得られません。
臨床・測定での確認点
- 使用列数と列幅を確認します。
- 寸法の基準面をそろえます。
- 公称収集幅と再構成厚を記録します。
覚えるポイント
- 体軸方向の配列
- 収集幅N d
- 列数と画像枚数の違い
間違えやすい点
- 製品スライス数を必ず物理列数としない
- 検出器面のmmを回転中心のmmとしない
- 列数増加だけで線量低下を保証しない