RADIOLOGY GLOSSARY

ピッチCTピッチ

IN ONE LINE

一言でいうと

ヘリカルCTで、1回転あたりの寝台移動量をビーム幅で割った値です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

CTが1回回る間に、寝台がどれくらい進むかを表します。

身近なイメージ

ネジの溝がゆるいか細かいかの違いに似ています。

そもそもピッチとは?

CTピッチは、ヘリカル撮影で1回転中に寝台が進む距離を、X線ビームの体軸方向総幅で割った比です。螺旋軌道の密度を表し、撮影速度やデータ重複の程度を理解する指標です。

一般に他条件を固定してピッチを上げると撮影は速くなり、固定管電流ではCTDIvolは低下します。ただし自動露出機構が画質を保つため管電流を変える場合、線量は単純な反比例になりません。

定義・しくみ

多列CTでは、1回転当たり寝台移動距離を、1列の収集幅と使用検出器列数の積である総コリメーション幅で除して定義します。pitch=寝台移動量/(N×T)です。単列CTで使われたスライス厚基準の式を、多列CTで一列分だけの厚さへ誤適用しないようにします。

CORE FORMULA

基本公式

pitch = table travel per collimation

FORMULA NOTES

公式の補足

ピッチ =

具体例で確認

64列を0.625 mm幅で使用し、1回転当たり寝台が60 mm移動します。

pitch = = = 1.5

ピッチは1.5です。分母を0.625 mmだけにすると誤った極端な値になるため、使用列数を掛けた総幅を使います。

専門的にもう一歩

ピッチが大きいと撮影は速くなりやすい一方、体軸方向分解能や画像ノイズに影響します。装置の自動露出制御がある場合は線量との関係も条件により変わります。

臨床・測定での確認点

  • ピッチが1より小さいと投影データは体軸方向に重複し、1より大きいと螺旋間隔が広がります。
  • CTDIvol=CTDIw/pitchという基本関係は、管電流など他条件を固定した比較で用います。
  • 装置独自のビームピッチ・テーブルピッチ表記がある場合は定義を確認します。
  • 高ピッチ撮影の時間分解能や補間特性は装置方式によって異なります。

覚えるポイント

  • ヘリカルCTの基本指標
  • 撮影時間・線量・画質との関係
  • 分母分子の理解

間違えやすい点

  • 単に寝台速度だけと覚えない
  • ビーム幅を無視しない
  • ピッチ増加の影響を一方向だけで決めつけない

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