RADIOLOGY GLOSSARY
z軸フィルタ(Z-Axis Filtering in CT Reconstruction)
IN ONE LINE
一言でいうと
体軸方向の投影情報を重み付けして、目的の位置・厚さの画像を作るCT再構成の処理です。面内の再構成フィルタとは区別します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
体の長さ方向に並ぶ測定情報を、重みを付けて組み合わせます。どの範囲の情報を使うかで厚さ方向のぼけや雑音が変わります。
身近なイメージ
広い範囲の情報を平均する模型では雑音を低減しやすい一方、厚さ方向の細かい変化も平均されます。これは実機の全フィルタが単純平均という意味ではありません。
そもそもz軸フィルタとは?
体軸方向の再構成処理です。
収集の列幅と最終的なスライス感度は別です。
定義・しくみ
多列・ヘリカルCTなどで、再構成する断面の体軸位置に対する測定の距離や幾何を考慮して、複数の情報を補間・重み付けする処理です。目標の再構成厚、スライス感度プロファイルや雑音に関係し、実装は装置と算法によって異なります。
CORE FORMULA
基本公式
g(z₀)=Σᵢwᵢ(z₀)gᵢ(説明用の重み付き模型)
FORMULA NOTES
公式の補足
平均模型の重みの和は1です。
実算法には幾何重み等があり、この式だけでは再現しません。
具体例で確認
教材用の重み付け模型で値100、120、100、重み0.25、0.50、0.25です。
値=0.25×100+0.50×120+0.25×100=110
重み付き値は110です。角度補正等を省いた処理例で、実機の再構成全体ではありません。
専門的にもう一歩
目標厚を選べても、測定情報と円錐・ヘリカル幾何による制限は残ります。プロファイルの半値幅だけでなく裾、中心外の変化、雑音も評価します。ピッチに対する厚さや雑音の依存は実装と線量条件によるので、ある装置の研究結果を全装置へ一般化しません。
臨床・測定での確認点
- 目標厚と実測SSPを区別します。
- ピッチ・収集幅・算法を記録します。
- 面内カーネルの変更と分けて評価します。
覚えるポイント
- 体軸方向の重み付け
- 厚さと雑音の関係
- 面内フィルタとの差
間違えやすい点
- 管電流のz軸変調と同一にしない
- 薄い表示間隔を薄いSSPとしない
- 全装置でピッチに無関係と断言しない