RADIOLOGY GLOSSARY
スライス感度プロファイル(Slice Sensitivity Profile)
IN ONE LINE
一言でいうと
CT画像が体軸方向の各位置の小さな対象へどれだけ応答するかを示す分布で、実効的なスライス厚の評価に使います。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
一枚の断面が厚さ方向のどの範囲の情報を拾うかを表した曲線です。設定した厚さと実測の応答は区別します。
身近なイメージ
同じ公称スライス厚でも、ピッチや体軸方向の再構成処理によりSSPの形が変わる場合があります。MPRの評価にも体軸方向応答が重要です。
そもそもスライス感度プロファイルとは?
小さな高コントラスト物体などを使い、位置ごとの画像応答を測ります。
曲線の半値全幅は体軸方向分解能の指標の一つです。
定義・しくみ
体軸方向の点状に近い入力に対する再構成画像の感度応答です。小球などを含むファントムを撮影し、細かい再構成間隔で得た画像から背景を考慮した応答をz位置に対してプロットします。半値全幅FWHMなどで幅を表します。
CORE FORMULA
基本公式
FWHM = z₂−z₁(ピークの半分となる二点間)
FORMULA NOTES
公式の補足
半値は背景を差し引いたピークに対して定義します。
FWHMの単位はz位置と同じ長さです。
具体例で確認
背景補正したSSPの最大値を1とし、0.5となる二点がz=−0.6 mmと+0.6 mmという教材用例です。
FWHM = 0.6−(−0.6) = 1.2 mm
半値全幅は1.2 mmです。再構成間隔1.2 mmという意味ではありません。
専門的にもう一歩
SSPは検出器幅だけでなく、ヘリカル補間、z軸フィルタ、ピッチ、再構成厚などの影響を受けます。測定対象が十分に小さくないと対象自身の大きさが応答へ混ざります。幅だけでなく裾や形も部分容積効果へ関係するため、FWHM一値ですべての体軸方向性能を表せるとは限りません。
臨床・測定での確認点
- 測定物体と臨床用再構成条件を明示します。
- 再構成間隔を十分小さくし曲線をサンプリングします。
- 背景とSSPの裾まで含む範囲を確認します。
覚えるポイント
- 体軸方向の応答分布
- 半値全幅
- スライス厚と間隔の区別
間違えやすい点
- 再構成間隔を実効スライス厚としない
- ピーク幅だけで裾の影響を無視しない
- 大きな測定物体で理想点応答が測れたとしない