RADIOLOGY GLOSSARY

モーションアーチファクト(Motion artifact in CT)

IN ONE LINE

一言でいうと

CTの投影データを取得する間に対象が動き、同一構造を整合したデータとして再構成できないために生じる偽像です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

撮影途中で位置が変わり、集めた情報が合わなくなって画像にズレや影が出ます。

身近なイメージ

心臓付近の血管壁が二重に見え、心位相で見え方が変わる教材例です。 拍動によるデータ不整合を検討します。位相で変わる所見だけを根拠に疾患を確定または否定しません。

そもそもモーションアーチファクトとは?

撮影途中で位置が変わり、集めた情報が合わなくなって画像にズレや影が出ます。

投影データの不整合。/心拍・呼吸も原因。/同期と時間分解能。

定義・しくみ

CTの投影データを取得する間に対象が動き、同一構造を整合したデータとして再構成できないために生じる偽像です。ぼけ、二重像、筋状影などとして現れ、体動だけでなく心拍や呼吸も原因になります。

FORMULA

時間分解能は撮影・再構成の方式に依存します。

動きによる誤差は単純な画素の平均だけで除けません。

具体例で確認

心臓付近の血管壁が二重に見え、心位相で見え方が変わる教材例です。

拍動によるデータ不整合を検討します。位相で変わる所見だけを根拠に疾患を確定または否定しません。

専門的にもう一歩

静止した減弱分布という再構成の前提が崩れます。呼吸指示、撮影時間の短縮、心電図同期などを撮影目的に応じて使いますが、動きを完全には除けません。大動脈の拍動等による影は病変に似ることがあります。補正処理の有無と時間分解能を確認し、偽像と本物を一枚だけで断定しません。

臨床・測定での確認点

  • 体動や呼吸状態を記録します。
  • 必要な同期と時間分解能を選びます。
  • 再撮影は診断上の必要性と追加線量を評価します。

覚えるポイント

  • 投影データの不整合。
  • 心拍・呼吸も原因。
  • 同期と時間分解能。

間違えやすい点

  • 輪郭の二重像を必ず病変としません。
  • 息止めだけで心拍は止まりません。
  • 補正画像が完全な静止像とは限りません。