RADIOLOGY GLOSSARY
スキャン時間(CT Scan Time)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTで投影データを収集する時間を指す量で、回転時間、撮影範囲の収集時間、検査全体の所要時間を区別して記載します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
CTが撮影データを集めるのにかかる時間です。一回転の時間と胸腹部全体を撮る時間、検査室で過ごす時間は別です。
身近なイメージ
息止めの説明には胸部全体の収集時間を使います。一方、心臓の動きを止めて見せる性能は回転時間だけでなく再構成に必要な投影時間幅で評価します。
そもそもスキャン時間とは?
本項では指定した撮影範囲のデータ収集時間を中心に扱います。
画像の時間分解能は、一画像に必要な投影の時間幅であり別の指標です。
定義・しくみ
一つの収集について投影測定の開始から終了までの時間です。装置や撮影法によって『スキャン時間』が一回転時間を意味する場合もあるため、対象範囲を明示します。ヘリカル収集では寝台移動速度と撮影長から近似でき、実際には範囲外の追加収集なども影響します。
CORE FORMULA
基本公式
v = ;T ≈
FORMULA NOTES
公式の補足
pは無次元、WとLは同じ長さ、trotは時間です。
式は連続的で一定速度のヘリカル収集の近似です。
具体例で確認
教材用に撮影長300 mm、収集幅40 mm、ピッチ1、回転時間0.5 sとし、端部の追加収集を無視します。
v = 1× = 80 ;T ≈ = 3.75 s
理想化した収集時間は約3.75 sです。装置の実際の表示値や必要な息止め時間は追加収集なども確認します。
専門的にもう一歩
ヘリカルCTではピッチpが一回転の寝台移動量を公称収集幅Wで割った量なので、v=pW/trotとなります。撮影端部の再構成に必要な投影、心電図同期、分割収集、寝台加減速などで単純計算と実時間は変わります。短時間化だけを優先せず、管出力、被写体の動き、画質、造影タイミングの条件を合わせて設定します。
臨床・測定での確認点
- 回転時間と全範囲の収集時間を分けて記録します。
- 息止めの指示は施設の実測・装置手順に合わせます。
- 造影タイミングや動きとの関係を確認します。
覚えるポイント
- ピッチ・幅・回転時間の関係
- 全収集時間と時間分解能の違い
- 端部の追加収集
間違えやすい点
- 回転時間を全撮影時間としない
- 検査全体の所要時間をX線照射時間としない
- 短い収集時間なら時間分解能も同じ値としない