RADIOLOGY GLOSSARY
ヘリカルCT(Helical CT)
IN ONE LINE
一言でいうと
寝台を連続移動しながらX線管を回転させ、らせん状にデータ収集するCT撮影です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
患者さんが少しずつ進みながら、CTがぐるぐる回って連続的に撮影します。
身近なイメージ
らせん階段のような軌跡で体の情報を集めるイメージです。
そもそもヘリカルCTとは?
ヘリカルCTは、X線管を連続回転させながら寝台を連続移動し、患者を螺旋状に走査する撮影方式です。体軸方向に連続したボリュームデータを短時間で収集でき、息止め範囲の拡大や多断面再構成に適します。
寝台移動量とビーム幅の関係をピッチで表します。ピッチ、検出器幅、回転時間、再構成間隔を変えると、撮影時間、体軸分解能、ノイズ、線量、オーバーレンジが変化します。
定義・しくみ
スリップリングによるガントリ連続回転と寝台の連続移動を同期させ、投影データを螺旋軌道上で収集するCT撮影法です。再構成面に必要な投影データは体軸方向の補間または多列検出器に対応した再構成法で作られます。コンベンショナルな逐次スキャンとは寝台移動の連続性が異なります。
具体例で確認
総コリメーション40 mm、1回転当たり寝台移動40 mmで撮影するとします。
pitch = 40 mm = 1.0
ヘリカルピッチは1.0です。多列CTでは分母に単一スライス厚ではなく、使用列数を含む総ビーム幅を用います。
専門的にもう一歩
ヘリカルCTではピッチ、補間再構成、体軸方向分解能、被ばく、撮影時間が重要です。多列検出器CTでは広範囲を短時間に撮影できます。
臨床・測定での確認点
- ピッチを大きくすると一定範囲の撮影時間は短くなりますが、データ密度や画質への影響を確認します。
- 撮影範囲外にも完全な再構成に必要な回転データを収集するオーバーレンジが生じます。
- 造影CTでは注入開始から撮影までのタイミングと体軸方向の撮影速度を合わせます。
- 再構成間隔は撮影時の検出器幅とは別に設定でき、重複再構成も可能です。
覚えるポイント
- ピッチの意味
- 体軸方向分解能
- 短時間撮影と広範囲撮影
間違えやすい点
- コンベンショナルCTと同じ収集方式にしない
- ピッチを寝台移動量だけでなくビーム幅と関連づける
- 補間の影響を忘れない