RADIOLOGY GLOSSARY
リングアーチファクト(Ring Artifact in CT)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTの断面画像に同心円状の模様が現れるアーチファクトで、検出器の感度差や校正不良などが原因となります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
検出器の一部の測定ずれが、装置の回転によって円形の模様として画像へ現れる現象です。患者の体内構造とは限りません。
身近なイメージ
水ファントムで体の構造と無関係な同心円が繰り返し現れる場合は、検出器校正や装置の状態を確認します。診断を妨げる模様を正常所見として扱いません。
そもそもリングアーチファクトとは?
回転中も同じ検出器チャネルに残る誤差が円状に写る場合があります。
原因確認には患者画像だけでなく均一ファントムや校正状態を使います。
定義・しくみ
検出器とX線源が一体で回転するCTなどで、チャネルごとの応答の不均一が再構成画像に円または円弧状の構造として現れる現象です。検出器故障だけでなく、応答変動や補正の不適合も原因になり得ます。
FORMULA
普遍的な一本の計算式でリングの原因を確定できません。
リングの半径はチャネルの投影幾何と再構成に関係します。
具体例で確認
均一ファントムを撮影すると、異なる画像でも回転中心を中心とする同じ半径の模様が現れる教材用状況です。
検出器チャネルに由来する誤差を疑う手掛かりです。原因は装置の所定の点検と校正試験で確かめます。
専門的にもう一歩
固定したチャネルのゲインやオフセット誤差が投影方向を変えても維持されると、その誤差が逆投影される軌跡に沿ってリングが形成されます。感度補正や空気校正で改善する場合がありますが、機器不良では保守対応が必要です。金属による放射状ストリークやビームハードニングのカッピングとは外観と原因を分けて考えます。
臨床・測定での確認点
- 均一ファントムで出現位置と再現性を調べます。
- メーカー手順に従って校正・保守を行います。
- 診断へ影響する場合は施設の使用判断手順へつなげます。
覚えるポイント
- 同心円状の模様
- 検出器応答・校正との関係
- 均一ファントムで確認
間違えやすい点
- 同心円を必ず患者病変としない
- すべてのリングを単なるノイズとしない
- 校正だけで必ず直るとしない