RADIOLOGY GLOSSARY
CTV(Clinical Target Volume)
IN ONE LINE
一言でいうと
GTVに顕微鏡的浸潤や臨床的に治療すべき範囲を加えた体積です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
見えている腫瘍の周りに、見えない広がりの可能性も含めた範囲です。
身近なイメージ
火事が見えている場所だけでなく、火の粉が飛んでいそうな周囲も含める考え方です。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもCTVとは?
CTVは、GTVに画像では見えない顕微鏡的進展や、治療すべき潜在病変領域を加えた臨床的な標的体積です。根治・術後・予防照射など治療目的と腫瘍進展様式に基づき設定します。
単純にGTVへ一様な距離を足せばよいとは限らず、解剖学的障壁、リンパ流、術式、病理、線量レベルを考慮します。CTVは腫瘍学的概念で、位置誤差を補うPTVとは役割が異なります。
定義・しくみ
肉眼的腫瘍GTVと、その周囲または別領域に存在すると推定され治療が必要なsubclinical diseaseを含む三次元体積です。GTVがない術後照射でもCTVは設定され得ます。CTV自体には患者セットアップ誤差や装置幾何学誤差のマージンを含めません。
具体例で確認
手術で肉眼的腫瘍を切除した後、腫瘍床周囲に微小残存の可能性がある症例を考えます。
術後腫瘍床と潜在病変範囲をCTVとして設定でき、GTVが必須とは限りません。その後、呼吸・位置誤差を別に評価してPTVを作ります。
専門的にもう一歩
CTVは clinical target volume の略です。腫瘍の進展様式、リンパ流、病理学的リスクを考慮します。物理的な位置ずれはPTVで扱います。
臨床・測定での確認点
- CTV marginは病理学的進展と解剖学的境界に基づき、骨・筋膜・空洞を越えるかを判断します。
- 予防リンパ節領域はGTVからの単純幾何学拡張ではなく、領域輪郭指針を用います。
- CTVは治療すべき組織、PTVはそのCTVへ処方線量を確実に届けるための幾何学的概念です。
- 線量処方が異なる複数CTVを設定する場合、名称と線量レベルを明確にします。
覚えるポイント
- GTVに潜在的進展を加える
- 臨床判断で設定
- PTVとの違い
間違えやすい点
- セットアップ誤差をCTVに含めると覚えない
- GTVと同じ範囲に固定しない
- OARとの線量制約も考える