RADIOLOGY GLOSSARY
不感時間(Detector dead time)
IN ONE LINE
一言でいうと
一つの事象の検出・信号処理などにより、その後の一定時間に別の事象を独立に記録できなくなる時間です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
一つ数えた後に次を受け付けられない時間があり、来た事象の一部を数え損ないます。
身近なイメージ
麻痺型の理想モデルで真の率n=10000 s⁻¹、不感時間τ=10 μsとします。 記録率は約9048 cpsです。このモデルと仮定値を実機の補正にそのまま使用しません。
そもそも不感時間とは?
一つ数えた後に次を受け付けられない時間があり、来た事象の一部を数え損ないます。
記録できない時間。/麻痺型・非麻痺型。/高率での数え落とし。
定義・しくみ
一つの事象の検出・信号処理などにより、その後の一定時間に別の事象を独立に記録できなくなる時間です。高計数率での数え落としに関係し、検出器と読取系を含むモデルを確認します。
FORMULA
nτは無次元で、τを秒に換算します。
麻痺型の逆換算は全範囲で一意とは限りません。
具体例で確認
麻痺型の理想モデルで真の率n=10000 s⁻¹、不感時間τ=10 μsとします。
m=n exp(−nτ)=10000 exp(−0.1)≈9048 s⁻¹
記録率は約9048 cpsです。このモデルと仮定値を実機の補正にそのまま使用しません。
専門的にもう一歩
非麻痺型では不感期間中の事象が期間を延長しません。麻痺型では失われた事象も不感期間を延長し、真の率が増しても記録率が低下し得ます。両者の補正式は異なり、実際の装置は単一モデルに完全一致しない場合があります。高率域で記録値だけから真の率を一意に戻せない条件にも注意します。
臨床・測定での確認点
- 採用モデルとτの測定法を示します。
- エネルギー窓・パイルアップも確認します。
- 規定の計数率範囲で校正します。
覚えるポイント
- 記録できない時間。
- 麻痺型・非麻痺型。
- 高率での数え落とし。
間違えやすい点
- 線源の壊変が止まる時間ではありません。
- 全装置で同じ補正式を使いません。
- 記録率の低下を必ず放射能の減少としません。