RADIOLOGY GLOSSARY
拡散テンソル画像(Diffusion tensor imaging)
IN ONE LINE
一言でいうと
複数方向の拡散強調測定から水分子の拡散の方向依存性をテンソルとして推定し、画像化する方法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
水がどの方向へ動きやすいかを何方向も測り、組織の方向性を調べます。
身近なイメージ
同じb=1000 s/mm²で、方向Aの拡散係数0.0010、Bが0.0005 mm²/sの教材モデルです。 拡散が大きい方向Aほど信号が減ります。二方向だけでは三次元テンソル全体を推定できません。
そもそも拡散テンソル画像とは?
水がどの方向へ動きやすいかを何方向も測り、組織の方向性を調べます。
複数方向の拡散測定。/六独立成分と固有値。/線維推定の限界。
定義・しくみ
複数方向の拡散強調測定から水分子の拡散の方向依存性をテンソルとして推定し、画像化する方法です。方向性や異方性を評価できますが、拡散の主方向を神経線維そのものの直接観察とは扱いません。
FORMULA
式は一方向の単純なGaussian拡散モデルです。
方向Dの推定と六成分テンソルの推定を区別します。
具体例で確認
同じb=1000 s/mm²で、方向Aの拡散係数0.0010、Bが0.0005 mm²/sの教材モデルです。
= exp(−bD); A ≈ 0.368、B ≈ 0.607
拡散が大きい方向Aほど信号が減ります。二方向だけでは三次元テンソル全体を推定できません。
専門的にもう一歩
対称な三次元拡散テンソルは六つの独立成分を持ち、独立な拡散符号化方向の測定から推定します。固有値・固有ベクトルから主方向などを得ますが、単一テンソルでは交差線維や複数の方向を十分に表せません。トラクトグラフィはモデルに基づく推定で、神経結合の存在や機能の確定ではありません。
臨床・測定での確認点
- 勾配方向・b値・基準画像を確認します。
- 体動とEPIの歪みを補正・評価します。
- 交差線維と追跡条件による不確かさを示します。
覚えるポイント
- 複数方向の拡散測定。
- 六独立成分と固有値。
- 線維推定の限界。
間違えやすい点
- 明るい線が実際の個々の軸索とは限りません。
- 拡散の大きい方向ほどDWIが明るいとしません。
- 追跡が途切れたことだけで線維断裂を断定しません。