RADIOLOGY GLOSSARY
EPI(Echo Planar Imaging)
IN ONE LINE
一言でいうと
1回または少数回の励起で高速にk空間を埋めるMRI撮像法です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
非常に速く画像を作れる撮像法で、拡散強調画像などに使われます。
身近なイメージ
一筆書きに近い勢いでデータを集めるイメージです。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもEPIとは?
EPIは、一回または少数回のRF励起後に読み出し傾斜磁場を高速反転し、多数のグラジエントエコーでk空間を連続収集する超高速撮像法です。DWI、fMRI、灌流画像などに広く用いられます。
撮像時間が短く動きに強い一方、読み出し時間が長くT2*減衰と静磁場不均一の影響を受けるため、磁化率による歪み、信号欠損、N/2 ghost、脂肪の位置ずれが生じやすい方法です。
定義・しくみ
励起後に高速で交互反転する周波数エンコード傾斜磁場と位相方向のblipを用い、ジグザグ状にk空間を走査する方法です。一回の励起ですべてを収集するsingle-shot EPIと、複数回に分けるmulti-shot EPIがあります。エコートレインが長いほど高速ですが、歪みとT2*ぼけが増えます。
具体例で確認
頭部DWIをsingle-shot EPIで撮像し、副鼻腔近傍に形状歪みと信号欠損が現れたとします。
空気と組織の磁化率差による局所的な周波数ずれが、長いEPI読出し中に位相方向の位置ずれとして増幅された可能性があります。病変と断定せず他シーケンスと照合します。
専門的にもう一歩
EPIは高速ですが、磁化率アーチファクト、歪み、化学シフトの影響を受けやすいです。DWI、fMRI、灌流画像などで重要です。
臨床・測定での確認点
- 受信バンド幅を広げ、並列撮像でエコートレインを短縮すると歪みを抑えやすくなります。
- 位相エンコード方向を変えると歪み方向も変わり、補正用の逆位相画像を利用できます。
- single-shotは動きに強い一方、multi-shotは高分解能化できてもショット間位相ずれへ注意します。
- 傾斜磁場の高速スイッチングによる騒音、末梢神経刺激、渦電流も装置安全・画質上の確認点です。
覚えるポイント
- DWIで使われる
- 高速撮像
- 歪みや磁化率アーチファクト
間違えやすい点
- 高画質で歪みが少ない方法と覚えない
- 位相方向の歪みに注意する
- 金属や空気境界で影響が大きい