RADIOLOGY GLOSSARY
ドーズキャリブレータ(Radionuclide Dose Calibrator)
IN ONE LINE
一言でいうと
放射性医薬品の放射能量を投与前に測定する装置です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
患者さんに投与する放射性医薬品の量が適切か確認する測定器です。
身近なイメージ
薬の重さを量るはかりの放射能版です。
そもそもドーズキャリブレータとは?
ドーズキャリブレータは、投与前のシリンジやバイアルに入った放射性医薬品の放射能を測定する装置です。井戸形電離箱へ試料を入れ、核種ごとのエネルギー応答補正を用いてBq表示します。
患者へ実際に投与する放射能の確認に直結するため、正確度、再現性、直線性、幾何学依存性を品質管理します。容器、液量、測定位置、核種設定の誤りは測定値を変えます。
定義・しくみ
高圧を印加した井戸形電離箱と電位計からなり、試料から放出された光子が電離箱内で生じさせる電離電流を測定し、核種選択係数によって放射能へ換算する装置です。高い幾何学効率を持ちますが、γ線エネルギー・放出率に応じた核種校正が必要です。
具体例で確認
投与前シリンジが400 MBq、投与後の残留シリンジが20 MBqで、同一時刻へ減衰補正済みとします。
正味投与放射能 = 400 - 20 = 380 MBq
患者へ入った推定放射能は380 MBqです。前後測定の時刻が異なる場合は、単純差を取る前に同一時刻へ減衰補正します。
専門的にもう一歩
井戸型電離箱を用いることが多く、核種設定、幾何学的条件、日常点検、精度管理が重要です。
臨床・測定での確認点
- 日常のconstancy、定期的なaccuracy、linearity、geometry試験を区別します。
- 核種選択ボタンを誤ると同じ電離電流でも誤った放射能表示になります。
- 測定容器、液量、井戸内の高さを校正条件へ合わせ、汚染防止ライナを使用します。
- 半減期の短い核種では測定時刻を正確に記録し、投与時刻へ補正します。
覚えるポイント
- 投与放射能の測定
- 井戸型電離箱
- 核種設定とQC
間違えやすい点
- 画像を撮る装置ではない
- 核種設定を間違えると値がずれる
- 容器や位置の影響を忘れない