RADIOLOGY GLOSSARY

異方性比率(FA)(Fractional anisotropy)

IN ONE LINE

一言でいうと

拡散テンソルの3つの固有値から、水分子の拡散の方向依存性を正規化して表す無次元指標です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

水の動きが全方向に同じか、特定の方向へ偏るかを数値で示します。

身近なイメージ

固有値を(2,1,1)×10⁻³ mm²/sとした教材例です。 FAは約0.408です。共通の拡散係数の単位は正規化で相殺されます。

そもそも異方性比率(FA)とは?

水の動きが全方向に同じか、特定の方向へ偏るかを数値で示します。

固有値から計算。/正の等方拡散では0。/平均拡散率と区別。

定義・しくみ

拡散テンソルの3つの固有値から、水分子の拡散の方向依存性を正規化して表す無次元指標です。固有値が全て非負かつ全てが0ではないテンソルでは0〜1の範囲となり、拡散の平均的な大きさとは別の情報です。

FORMULA

全固有値が0なら通常の式は分母0です。

負の推定固有値は物理モデルやノイズの問題を確認します。

具体例で確認

固有値を(2,1,1)×10⁻³ mm²/sとした教材例です。

FA = √{[(2−1)²+(2−1)²++1²+1²)]} = ) ≈ 0.408

FAは約0.408です。共通の拡散係数の単位は正規化で相殺されます。

専門的にもう一歩

固有値λ1〜λ3の平均からの偏差の二乗和を、固有値の二乗和で正規化します。3つの固有値が同じ正の値ならFA=0です。線維の交差、部分容積、ノイズ、推定方法にも左右されるため、低FAを直ちに神経線維の障害、高FAを正常と断定しません。主方向や平均拡散率と併せて解釈します。

臨床・測定での確認点

  • b値、方向数、推定法を記録します。
  • 交差線維と部分容積を考慮します。
  • 異常な固有値や低SNRの影響を確認します。

覚えるポイント

  • 固有値から計算。
  • 正の等方拡散では0。
  • 平均拡散率と区別。

間違えやすい点

  • FAは拡散方向そのものではありません。
  • 線維本数を直接数えた値ではありません。
  • 単一のFA値で組織状態を確定しません。

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