RADIOLOGY GLOSSARY
手指衛生(Hand Hygiene)
IN ONE LINE
一言でいうと
手洗いや擦式手指消毒などによって手の微生物を減らし、患者・職員・環境への伝播を防ぐ対策です。適切なタイミングが重要です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
手を清潔にして、次に触れる人や物へ微生物を運ばないようにすることです。手袋を着けても、必要な場面での手指衛生はなくなりません。
身近なイメージ
同じ患者で汚染された部位に触れた後、静脈路の清潔な接続部を扱うなら、手袋を替えることと必要な手指衛生を含めて行います。
そもそも手指衛生とは?
方法と実施するタイミングを合わせて管理します。
見える汚れがある場合などは石けんと流水を使います。
定義・しくみ
石けんと流水の手洗い、アルコール製剤による擦式消毒等を含む概念です。WHOの5つの場面は患者接触前、清潔・無菌操作前、体液曝露リスク後、患者接触後、患者周辺接触後です。通常の多くの診療場面では擦式消毒が有用ですが、汚れ・病原体と流行状況に応じて方法を選びます。
CORE FORMULA
基本公式
手指衛生実施率 = × 100
FORMULA NOTES
公式の補足
分母は手洗い回数ではなく、必要な機会数です。
実施率を患者の感染率へ直接換算しません。
具体例で確認
教材用の観察で必要な場面が40回あり、正しく実施できた場面を30回とします。
実施率 = ×100 = 75%
観察された実施率は75%です。感染が25%起こるという意味ではなく、方法や観察の偏りも評価します。
専門的にもう一歩
指先、指間や母指を含め製品に従った量・時間で実施し、乾燥を待ちます。手袋の装着・取り外しや患者周辺接触も伝播の機会になります。アルコールは万能ではなく、目に見える汚れや特定感染症の流行時等の条件を確認します。観察による実施率には観察されていることによる行動変化や機会の判定差があり、単なる回数と区別します。
臨床・測定での確認点
- 必要な機会と実施方法を合わせて教育します。
- 製品の使用法・皮膚状態と施設方針を確認します。
- 手袋の使用を手指衛生の代替にしません。
覚えるポイント
- WHOの5つの場面
- 擦式消毒と石けん流水の使い分け
- 手袋でも必要
間違えやすい点
- 患者に直接触れなければ常に不要としない
- アルコールですべての汚れと病原体を解決しない
- 手袋装着を実施率へ数えない