RADIOLOGY GLOSSARY
標準予防策(Standard Precautions)
IN ONE LINE
一言でいうと
感染の診断の有無にかかわらず、すべての患者のケアで用いる基本的な感染対策です。予想する接触や曝露のリスクに応じて実施します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
感染症と分かっていない患者にも、手指衛生や必要な防護具などを使う基本ルールです。全員にすべての防護具を着ける意味ではありません。
身近なイメージ
造影検査の静脈路を扱う前後に手指衛生を行い、血液曝露の可能性に応じた手袋等を使用します。感染歴が不明でも基本対策を省きません。
そもそも標準予防策とは?
すべての患者へ適用する感染対策の土台です。
手指衛生、曝露に応じたPPE、安全な注射、環境・器具管理等を含みます。
定義・しくみ
血液、汗を除く体液・分泌物・排泄物、粘膜、傷のある皮膚などが感染源になり得るという考えに基づく基本対策です。手技で予測する曝露に応じて手袋・ガウン・眼の防護等を選びます。特定の病原体の対策が必要なら、感染経路別予防策を追加します。
FORMULA
全患者への適用は全患者に同一PPEを着用する意味ではありません。
対策の実施率だけから感染リスクをゼロと判断しません。
具体例で確認
教材用に感染の検査結果がまだ分からない患者の血液に触れる可能性のある作業を考えます。
結果待ちを理由に標準予防策を省かず、曝露リスクに合わせて対策します。
専門的にもう一歩
標準予防策は患者間の伝播と医療従事者の曝露を減らすための多層の対策です。手袋は手指衛生を代替せず、汚染した手袋で共有端末や器具を扱うと環境へ広がります。器具の再処理や注射の安全、呼吸器衛生等も必要です。感染が確認された患者にだけ対応する方式では、未診断・無症状の感染源を扱いきれません。
臨床・測定での確認点
- 手技前に曝露リスクを評価します。
- 患者間で手指衛生と器具の再処理を行います。
- 病原体別の追加対策は施設の感染対策担当者へ確認します。
覚えるポイント
- 全患者へ適用
- 手技・曝露に応じたPPE
- 感染経路別対策の基盤
間違えやすい点
- 感染確定者だけに用いるとしない
- 手袋で手指衛生を省略しない
- 標準予防策だけで全病原体に十分としない