RADIOLOGY GLOSSARY
感染経路別予防策(Transmission-Based Precautions)
IN ONE LINE
一言でいうと
標準予防策に加えて、疑いまたは確認された感染源の伝播経路に応じて行う対策です。接触・飛沫・空気の各予防策などがあります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
すべての患者への基本対策に、病原体がどのように広がるかに合わせた対策を足すことです。検査結果を待たずに必要になる場合もあります。
身近なイメージ
空気感染対策が必要な患者を画像検査へ搬送する際、感染対策担当者と患者動線、検査室条件、職員防護と清掃等を調整します。
そもそも感染経路別予防策とは?
標準予防策の代わりではなく追加する対策です。
必要に応じて複数の経路への対策を組み合わせます。
定義・しくみ
標準予防策だけでは十分に伝播を遮断できない病原体等に対し、患者配置、PPE、移動・環境管理などを追加する方式です。接触、飛沫、空気予防策が代表的で、病原体と手技の特性に応じて選びます。疑い段階の症状・流行状況から先に実施することもあります。
FORMULA
接触・飛沫・空気の分類は感染確率を数値化する式ではありません。
病原体ごとの条件を無視して距離や日数を固定しません。
具体例で確認
教材用に飛沫対策が必要な患者を扱う際、職員が『追加のマスクがあるから手指衛生は不要』と考えたとします。
追加対策は標準予防策を置き換えません。手指衛生等を継続し、経路別の対策を加えます。
専門的にもう一歩
経路の分類は対策の枠組みで、実際には病原体、患者、環境やエアロゾルを発生させる手技等で必要な対策が変わります。患者移動では診療目的と伝播防止を両立させ、受入部署へ必要情報を伝えます。隔離の解除や期間は病原体別の最新指針に従い、用語の説明だけから一律の日数を決めません。
臨床・測定での確認点
- 疑う病原体・症状と必要対策を確認します。
- 検査前に搬送・受入・清掃の連絡を行います。
- 解除条件は施設方針と病原体別指針を確認します。
覚えるポイント
- 標準予防策へ追加
- 接触・飛沫・空気の区分
- 疑い段階の適用と組合せ
間違えやすい点
- 追加対策を標準予防策の代替としない
- 確定診断まで必ず待つとしない
- 一病原体は必ず一経路だけとしない