RADIOLOGY GLOSSARY
ステム効果(Ionization chamber stem effect)
IN ONE LINE
一言でいうと
電離箱の柄や接続部、ケーブルなどが照射されることで、本来測りたい空洞内の電離以外にも指示値へ影響が生じる現象です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
線量を測る部分以外にも放射線が当たり、測定値に余計な影響が混ざる現象です。
身近なイメージ
同一線量・出力補正済みの比較で、柄の照射条件だけを変えて10.00 nCから10.05 nCになったと仮定します。 0.5%の配置依存差が見られます。実機では出力変動や他の擾乱も除いて評価します。
そもそもステム効果とは?
線量を測る部分以外にも放射線が当たり、測定値に余計な影響が混ざる現象です。
ステム散乱とステム漏れ。/向き・照射野への依存。/非照射漏れだけでは評価不足。
定義・しくみ
電離箱の柄や接続部、ケーブルなどが照射されることで、本来測りたい空洞内の電離以外にも指示値へ影響が生じる現象です。柄からの散乱と、絶縁部などの照射による余分な電流を区別します。
FORMULA
差分評価では空洞への線量と出力を同一にします。
一回の差を万能な補正係数として使いません。
具体例で確認
同一線量・出力補正済みの比較で、柄の照射条件だけを変えて10.00 nCから10.05 nCになったと仮定します。
相対変化 = × 100 = 0.5%
0.5%の配置依存差が見られます。実機では出力変動や他の擾乱も除いて評価します。
専門的にもう一歩
ステム散乱は柄で散乱した放射線が有感体積に到達して応答を変える効果です。ステム漏れは柄・絶縁部・ケーブルの照射に伴う信号の影響で、非照射時の暗電流だけの測定では評価できません。照射野、電離箱の向き、照射される柄の長さなどに依存するため、規定の配置や評価手順を守ります。
臨床・測定での確認点
- ケーブル位置を測定ごとに変えないようにします。
- 柄が不必要に照射されない配置を検討します。
- 異常は電離箱・電位計・接続部の点検と規約に沿った評価で調べます。
覚えるポイント
- ステム散乱とステム漏れ。
- 向き・照射野への依存。
- 非照射漏れだけでは評価不足。
間違えやすい点
- 検出器の実効中心の移動とは別です。
- 柄の照射による影響をすべて温度補正で消せません。
- 漏れ電流と完全に無関係でも同一でもありません。