RADIOLOGY GLOSSARY

可逆圧縮Lossless Medical Image Compression

IN ONE LINE

一言でいうと

圧縮後に元のデータへ完全に戻せる圧縮方式です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

ファイルサイズを小さくしても、戻したときに画質情報が失われません。

身近なイメージ

荷物をきれいに詰め直して箱を小さくしても、中身は全く同じという状態です。

そもそも可逆圧縮とは?

可逆圧縮は、圧縮したデータを展開したとき、元の画素値やデータを完全に復元できる圧縮方式です。診断画像の数値情報を変えずに保存したい場合に適します。

データの規則性や重複を効率よく符号化するため、情報を捨てません。その分、一般に非可逆圧縮ほど大きな圧縮率は得にくく、画像内容によって圧縮効果も変わります。

定義・しくみ

符号化と復号後のデータがbit単位または定義された画素値として元データと一致する圧縮です。Run-Length Encoding、可逆JPEG、JPEG-LSの可逆モードなどが用いられ、元データとの差を生じないことが非可逆圧縮との本質的な違いです。

具体例で確認

16 bitのCT画像を可逆圧縮してPACSへ保存し、後で展開してCT値を測定する場面を考えます。

正しく可逆圧縮されていれば各画素値は元画像と一致し、ROIのCT値も圧縮前後で変化しません。ファイル容量だけが小さくなります。

専門的にもう一歩

医用画像では診断に必要な情報を保持するため、可逆圧縮が求められる場面があります。圧縮率は非可逆圧縮より低くなりやすいです。

臨床・測定での確認点

  • 圧縮率は画像ノイズや画素値の規則性に依存し、すべての画像で一定ではありません。
  • DICOMではTransfer Syntaxによって圧縮方式を識別します。
  • 可逆であっても伝送エラーやメタデータ不整合への対策は別に必要です。
  • 原画像保存や定量解析では、施設方針とシステム互換性を確認して方式を選びます。

覚えるポイント

  • 元データに完全復元できる
  • 医用画像保存で重要
  • 非可逆圧縮との違い

間違えやすい点

  • 圧縮すれば必ず情報が失われると考えない
  • 圧縮率だけで選ばない
  • 診断用途では画質保持を考える

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