RADIOLOGY GLOSSARY
磁化移動効果(Magnetization transfer effect)
IN ONE LINE
一言でいうと
高分子に関連するプロトンなどと自由水のプロトンの間で磁化が移ることにより、観測する水のMR信号が変化する効果です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
直接見えにくい成分への刺激が、水の信号の変化として伝わる現象です。
身近なイメージ
MTパルスなしの信号100、ありの信号80を同一条件で測った教材例です。 MTRは20%です。組織中の高分子が20%という意味ではありません。
そもそも磁化移動効果とは?
直接見えにくい成分への刺激が、水の信号の変化として伝わる現象です。
プール間の磁化移動。/オフレゾナンス飽和。/MTRの参照信号。
定義・しくみ
高分子に関連するプロトンなどと自由水のプロトンの間で磁化が移ることにより、観測する水のMR信号が変化する効果です。直接観測しにくい成分を飽和させ、その影響を水の信号変化から調べます。
FORMULA
S0はMTパルスなしの参照信号です。
百分率で示す場合だけ100を掛けます。
具体例で確認
MTパルスなしの信号100、ありの信号80を同一条件で測った教材例です。
MTR = = 0.20 = 20%
MTRは20%です。組織中の高分子が20%という意味ではありません。
専門的にもう一歩
代表的には広い共鳴線幅を持つ結合水等のプールをオフレゾナンスRFで飽和し、交換等を通じた自由水の信号低下を利用します。MTR=(S0−SMT)/S0という指標がありますが、RF条件、直接飽和、緩和、プール特性にも依存します。MTRを高分子濃度やミエリン量の絶対値とみなしません。
臨床・測定での確認点
- MTパルスの周波数・強度・時間を記録します。
- 直接水飽和や緩和の影響を考慮します。
- 条件の異なるMTRを単純比較しません。
覚えるポイント
- プール間の磁化移動。
- オフレゾナンス飽和。
- MTRの参照信号。
間違えやすい点
- 物理的に水が画像間を移動する意味ではありません。
- 脂肪抑制と完全な同義ではありません。
- MTRは撮影条件に独立した絶対量ではありません。