RADIOLOGY GLOSSARY
T2*緩和時間(Effective Transverse Relaxation Time)
IN ONE LINE
一言でいうと
本来のT2減衰に、磁場不均一などによる位相分散を含めた横信号の減衰時間です。単一指数近似ではT2以下になります。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
スピン同士の作用に加えて、場所ごとの磁場の違いでも信号がばらけます。その両方を含めた減衰の時間です。
身近なイメージ
T2=80 ms、追加の減衰時間T2′=80 msなら、同じ指数模型のT2*は40 msです。時間そのものを足す計算ではありません。
そもそもT2*緩和時間とは?
GREやFIDの信号に関係します。
静的な位相分散と不可逆的な減衰を分けます。
定義・しくみ
横信号の実効的な減衰を表す時定数で、T2緩和と追加の位相分散を含みます。両者を指数減衰として扱える模型では減衰率を足します。実際の磁場分布によっては単一指数ではなく、得られる推定値は撮像条件やフィッティングにも依存します。
CORE FORMULA
基本公式
*=+
FORMULA NOTES
公式の補足
加えるのは時間の逆数です。
T2*≤T2は同じ指数近似の条件で述べます。
具体例で確認
教材用に独立な指数減衰T2=80 ms、T2′=80 msです。
*=+= ms⁻¹
T2*=40 msです。追加の不均一がない極限ではT2*=T2となります。
専門的にもう一歩
磁化率の差やシミング不足はボクセル内の周波数差を生み、GREで信号減衰を強めます。SEの再収束は静的で可逆な分散を低減しますが、移動・拡散や時間変化などまで完全に戻すとは限りません。定量にはTEの分布、雑音床、ボクセル寸法などの条件を合わせます。
臨床・測定での確認点
- 複数TEと解析方法を確認します。
- 磁場・ボクセル寸法を記録します。
- GREとSEの違いを考慮します。
覚えるポイント
- T2と追加の分散
- 減衰率の加算
- GREの磁化率感度
間違えやすい点
- T2と常に同じとしない
- T2+T2′を計算しない
- SEで全ての信号消失が回復するとしない