RADIOLOGY GLOSSARY
T2緩和時間(Transverse Relaxation Time)
IN ONE LINE
一言でいうと
スピン間の相互作用などで横磁化の位相のそろいが失われ、横磁化が減衰する過程の時定数です。T2*とは区別します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
横向きの磁化がそろいを失って弱くなる速さを表します。T2が短いほど信号は速く減り、T2後には元の約37%になります。
身近なイメージ
T2が短い成分は長いTEまでに信号が減りやすくなります。T2強調画像の解釈ではTE以外の撮影条件とプロトン密度も考慮します。
そもそもT2緩和時間とは?
単一指数モデルでは横磁化がe^(−t/T2)で減ります。
静的な磁場不均一による追加の位相分散を含むT2*は別の量です。
定義・しくみ
横磁化の位相コヒーレンスの喪失に伴う減衰の時定数です。単一成分モデルではMxy(t)=Mxy(0)e^(−t/T2)で表します。スピンエコーは静的な位相分散を再収束できますが、内因的なT2緩和による信号消失を元へ戻すものではありません。
CORE FORMULA
基本公式
Mxy(t)=)
FORMULA NOTES
公式の補足
tとT2は同じ時間単位です。
37%は単一指数モデルで初期横磁化に対する割合です。
具体例で確認
教材用にT2=80 ms、t=80 ms、初期横磁化を1とします。
=)≈0.368
約36.8%が残ります。T2後に完全に0になるという意味ではありません。
専門的にもう一歩
T2*にはT2緩和に加えて静的な局所磁場差による位相分散が含まれます。理想的な180°再収束で静的な差の寄与を減らすと、スピンエコーの減衰からT2を評価できます。ただし拡散、流れ、RF不完全性や多成分性も測定へ影響します。一般的なモデルではT2*はT2以下ですが、測定された画像信号は緩和だけで決まりません。
臨床・測定での確認点
- T2測定のTEとモデルを記録します。
- T2とT2*の測定シーケンスを区別します。
- 多エコー測定では再収束パルスの影響を確認します。
覚えるポイント
- 横磁化の減衰
- 時定数と約37%
- T2とT2*の違い
間違えやすい点
- T2後に横磁化が0としない
- 180°パルスでT2緩和を取り消せるとしない
- T2強調画像の信号をT2値そのものとしない