RADIOLOGY GLOSSARY
PETの部分容積補正(Partial volume correction in PET)
IN ONE LINE
一言でいうと
PETの有限な空間分解能やボクセル内の混在によって起こる、領域間の信号の漏れ込み・漏れ出しを補う定量補正です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
小さい病変の信号が周りへぼけて薄まる分などを、モデルを使って補います。
身近なイメージ
背景の混入を無視でき、適合するRC=0.60を確認した教材モデルで測定濃度6 kBq/mLとします。 補正推定は10 kBq/mLです。患者の未知の背景や形状へ同じRCを適用しません。
そもそもPETの部分容積補正とは?
小さい病変の信号が周りへぼけて薄まる分などを、モデルを使って補います。
有限分解能と混在。/spill-inとspill-out。/補正前提とノイズ増幅。
定義・しくみ
PETの有限な空間分解能やボクセル内の混在によって起こる、領域間の信号の漏れ込み・漏れ出しを補う定量補正です。小さな高集積領域の値が低く見える場合などを扱いますが、完全な情報復元ではありません。
FORMULA
単一RCで除す式は限定したモデルです。
漏れ込みを無視できない場合はそのモデルも必要です。
具体例で確認
背景の混入を無視でき、適合するRC=0.60を確認した教材モデルで測定濃度6 kBq/mLとします。
補正濃度 = = 10
補正推定は10 kBq/mLです。患者の未知の背景や形状へ同じRCを適用しません。
専門的にもう一歩
回復係数や解剖学的領域、点広がり関数等を利用する方法があります。spill-outだけでなく周囲からのspill-in、輪郭の誤り、画像間位置ずれ、ノイズ増幅を考慮します。既知の回復係数を除する簡易法にはサイズ・形状・背景等の適合が必要です。PSFを再構成に含めることと、その後の領域定量PVCは同じ操作ではありません。
臨床・測定での確認点
- 補正法と領域分割・位置合わせを記録します。
- 背景、サイズ、形状、再構成条件を検証します。
- 補正によるノイズ・偏りを評価します。
覚えるポイント
- 有限分解能と混在。
- spill-inとspill-out。
- 補正前提とノイズ増幅。
間違えやすい点
- すべての病変へ固定係数を使いません。
- 解剖画像の輪郭が必ずPETの集積分布と同じとは限りません。
- 補正で真値が保証されるわけではありません。