RADIOLOGY GLOSSARY

タイムアウト(Procedural Time-Out)

IN ONE LINE

一言でいうと

処置・手術などを始める直前にチームが一度立ち止まり、患者、部位、手技と重要な安全事項を共通認識として確認する工程です。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

始める前に全員で止まって、『誰に、どこへ、何をするか』を声に出して確かめます。一人だけがチェック欄を埋める作業ではありません。

身近なイメージ

画像下の処置直前に患者識別情報、同意・予定部位、表示画像と必要物品等を関係者が確認します。左右の不一致があれば、開始せずに確認し直します。

そもそもタイムアウトとは?

実施直前のチームによる能動的な確認です。

不一致があれば解消してから進める仕組みが必要です。

定義・しくみ

処置開始前の最終的なチーム確認として、患者・予定手技・部位や左右、必要画像、アレルギー等の重要事項を照合する工程です。WHO手術安全チェックリストでは皮膚切開前の段階に相当します。画像下治療等では手技に合わせて項目・実施時点を施設で定めます。

FORMULA

確認項目の数だけで安全性を保証する式はありません。

実施率と確認内容の質、事故率は同じ指標ではありません。

具体例で確認

教材用に依頼の部位と表示画像の左右が一致せず、一人が疑問を述べた状況を考えます。

全員が確認済みの雰囲気でも進まず、不一致を解消します。タイムアウトは発言を安全に扱えるチーム文化と組み合わせます。

専門的にもう一歩

前段階の患者確認に加え、直前のチーム全体の共通認識を形成します。形式的な読み上げや後からの記録だけでは誤患者・誤部位を防げません。適切な担当者が進行し、確認すべき人が参加し、疑問時に停止できる権限を持ちます。WHOのサインイン・タイムアウト・サインアウトは異なる時点の確認で、ひとつを行えば他を省略できるわけではありません。

臨床・測定での確認点

  • 開始直前に必要な関係者が参加します。
  • 画像・記録・患者識別等の情報を照合します。
  • 不一致時の中止・確認と実施記録の手順を定めます。

覚えるポイント

  • 開始直前のチーム確認
  • 患者・部位・手技の照合
  • 不一致を解消してから開始

間違えやすい点

  • 一人の記入だけで完了としない
  • 開始後の後付け記録を同じとしない
  • チェックリストがあれば発言不要としない