RADIOLOGY GLOSSARY
ROI(関心領域)
IN ONE LINE
一言でいうと
画像上で測定や解析の対象として指定する関心領域です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
画像の中で、ここを測りたいと囲んだ範囲です。
身近なイメージ
地図で調べたい地域だけを丸で囲むようなものです。
そもそもROIとは?
ROIは、画像の中で画素値や信号を測定・解析したい範囲として指定する領域です。CT値、SUV、信号強度、平均値、標準偏差、面積などを求めるために使います。
測定値はROIの位置、大きさ、形状、含まれる画素、部分容積、画像ノイズに依存します。再現性のある比較には、同じ解剖学的位置と設定方法をそろえることが必要です。
定義・しくみ
デジタル画像上で解析対象として選択した画素またはボクセルの集合です。二次元の円形・多角形ROI、三次元のVOIなどがあり、内部の平均、最大、最小、標準偏差、ヒストグラムなどを計算します。ROIは測定器ではなく、解析上設定する範囲です。
具体例で確認
均一水ファントムの中心へ十分な大きさの円形ROIを置き、平均CT値1 HU、標準偏差4 HUを得たとします。
平均値は水のCT値精度、標準偏差は画像ノイズの目安になります。ROIを極端に小さくすると標準偏差の推定が不安定になり、位置ずれの影響も大きくなります。
専門的にもう一歩
ROIはCT値、SUV、信号強度、ノイズ測定などで使います。大きさ、位置、部分容積効果、均一性が結果に影響します。
臨床・測定での確認点
- 病変ROIは壊死、石灰化、血管、周囲組織を不用意に含めないよう設定します。
- 時系列比較ではスライス位置、再構成条件、ROI面積、配置方法を可能な限り一致させます。
- 小病変では部分容積効果により平均値やSUVが過小評価されます。
- 最大値はノイズの影響を受けやすく、平均値は不均一性を隠すため、目的に合う統計量を選びます。
覚えるポイント
- CT値やSUV測定
- ノイズ評価
- 部分容積効果
間違えやすい点
- ROIの置き方で値が変わる
- 病変外や辺縁を含めない
- 小さすぎるROIはばらつきやすい