RADIOLOGY GLOSSARY
SID(線源受像器間距離)
IN ONE LINE
一言でいうと
X線焦点から画像受像面までの距離です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
X線を出す場所から検出器までの距離です。画像の拡大や線量に影響します。
身近なイメージ
懐中電灯を壁から離すと光の広がり方が変わるのと同じです。
そもそもSIDとは?
SIDは、X線管焦点から受像器面までの距離です。X線撮影の拡大率、幾何学的不鮮鋭、受像器へ到達する線量を決める基本的な幾何学条件です。
SIDを長くすると拡大と焦点ぼけは小さくなりますが、逆二乗則により受像器線量は低下します。同じ受像器線量を保つにはmAsを距離比の二乗に応じて増やす必要があります。
定義・しくみ
X線焦点と画像受像器面の間の距離で、SOD(焦点―被写体間距離)とOID(被写体―受像器間距離)の和としてSID=SOD+OIDの関係があります。拡大率MはSID/SODで表されるため、SIDだけでなく被写体位置も同時に指定する必要があります。
FORMULA
拡大率 =
線量は距離の二乗に反比例する
具体例で確認
SIDを100 cmから150 cmへ延長し、受像器線量を一定に保つとします。元のmAsは4 mAsです。
mAs2 = 4 × )^2 = 9 mAs
必要なmAsは9 mAsです。距離を1.5倍にしたのでmAsも1.5倍ではなく、2.25倍にします。
専門的にもう一歩
SIDは source image receptor distance の略です。SIDを長くすると拡大率と幾何学的不鋭は小さくなりますが、検出器到達線量は距離の二乗に従って低下します。
臨床・測定での確認点
- 胸部撮影では心陰影の拡大を抑えるため長いSIDが用いられます。
- SIDを長くしてもOIDが同じならSODが増え、拡大率と幾何学的不鮮鋭は小さくなります。
- 距離補正でmAsを増やすと患者入射線量への影響もあるため、目的と撮影条件を総合的に設定します。
- SIDとSSD(線源表面間距離)を混同せず、基準となる終点を確認します。
覚えるポイント
- 拡大率との関係
- 逆二乗則との関係
- 胸部撮影などの撮影距離
間違えやすい点
- OID、SODと混同しない
- 距離を伸ばすと線量が増えると考えない
- 拡大率の分母分子を間違えない