RADIOLOGY GLOSSARY
SSDE(Size-Specific Dose Estimate)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTDIvolに患者サイズに応じた換算係数を適用して求めるCTの線量推定値です。臓器線量や実効線量とは区別します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
標準ファントムで示されたCTの出力指標を、患者の大きさを考慮した線量の目安へ直す方法です。患者ごとのすべての臓器線量ではありません。
身近なイメージ
同じCTDIvolでも、小さな患者と大きな患者ではSSDEが異なります。胸部では肺の低い密度があるため、単なる外径と水等価径は同じにならない場合があります。
そもそもSSDEとは?
CTDIvolは規定したファントム条件での出力指標です。
水等価径を用いると、外形だけでなく体のX線減弱をサイズ評価へ反映できます。
定義・しくみ
患者の幾何学的サイズまたは水等価径に対応する係数fを、適切な基準ファントムに基づくCTDIvolへ掛けた線量推定値です。水等価径による方法はAAPM Report 220で整理されています。対象部位と係数の適用条件を確認して用います。
CORE FORMULA
基本公式
SSDE(z) = f[Dw(z)]×CTDIvol(z)
FORMULA NOTES
公式の補足
fは無次元で、SSDEの単位はCTDIvolと同じmGyです。
異なる基準ファントムや部位の係数を無条件に流用しません。
具体例で確認
教材用にCTDIvol=10 mGy、当該サイズと基準ファントムに対応する換算係数を仮に1.5とします。
SSDE = 1.5×10 = 15 mGy
この仮定でSSDEは15 mGyです。1.5は普遍的な係数ではなく、表や適用条件に従って選びます。
専門的にもう一歩
水等価径Dwは断面の減弱を同等の水円柱へ換算した直径です。体軸方向で患者サイズや管電流が変わる場合は、その位置でのサイズと出力の対応を考慮します。SSDEは患者サイズを考慮した推定ですが、臓器の位置、形、撮影範囲、線量分布を個別に解いたものではなく、実効線量Svへの読み替えもできません。
臨床・測定での確認点
- CTDIvolの基準ファントム径を確認します。
- 水等価径測定では寝台、画像欠損、金属の影響を評価します。
- 位置別値か撮影範囲の代表値かを明示します。
覚えるポイント
- サイズ補正されたCT線量推定
- CTDIvol×換算係数
- 臓器線量・実効線量との違い
間違えやすい点
- SSDEを患者の実効線量としない
- 幾何学的直径と水等価径を常に同一視しない
- 基準ファントムを確認せず係数を選ばない