RADIOLOGY GLOSSARY
定位放射線手術(SRS)(Stereotactic Radiosurgery)
IN ONE LINE
一言でいうと
頭蓋内の小さな標的などに対して、精密な位置決めに基づき放射線を集中的に照射する技術です。厳密な用語区分では単回照射を指します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
頭の中の狙った場所へ、細い放射線の束を正確に集める治療です。『手術』という名前でも、メスで切除する治療ではありません。
身近なイメージ
脳内の小病変へ複数方向から線量を集中する計画を立てます。頭蓋内の分割定位照射と、体幹部のSBRTを同じ名称で扱いません。
そもそも定位放射線手術(SRS)とは?
頭蓋内の標的に高い幾何学的精度で線量を集中します。
分割する頭蓋内定位照射はFSRTなどと区別して記述します。
定義・しくみ
定位座標と高精度な固定・位置確認を利用する頭蓋内の集中的照射です。ここではDEGRO/DGMPの用語区分に従い、一回で行うものをSRSとします。臨床では名称の使い方に幅があるため、記録には治療部位、総線量、分割数と一回線量を併記します。
FORMULA
SRSを線量だけで定義する普遍的なしきい値はありません。
高一回線量への生物学的換算はモデルの適用条件を確認します。
具体例で確認
教材用に、頭蓋内の同じ標的を単回で照射する計画と、複数回へ分ける計画を比べます。
この用語区分では前者をSRS、後者を分割定位照射として記載します。どちらを選ぶかは病変・正常組織などの臨床判断です。
専門的にもう一歩
急峻な線量勾配を持つため、画像位置合わせ、標的輪郭、固定、照射中の移動と小照射野の線量計測が結果へ強く影響します。装置名だけでSRSの精度は保証できず、画像から照射までを含むエンドツーエンド試験が重要です。病変近傍の正常組織制約と分割効果を考慮し、通常の分割照射から単純に総線量だけを換算しません。
臨床・測定での確認点
- 定位用画像と計画CTの位置合わせを検証します。
- 位置決め・照射中の移動と小照射野のQAを行います。
- 単回・分割の区分と正常組織制約を記録します。
覚えるポイント
- 頭蓋内の高精度な線量集中
- 単回SRSと分割定位照射の区別
- 固定・画像誘導・小照射野QA
間違えやすい点
- メスを使う切除と混同しない
- 専用装置なら位置確認が不要としない
- SRSと体幹部SBRTを同じ部位の呼称としない