RADIOLOGY GLOSSARY
定位体幹部放射線治療(SBRT)(Stereotactic Body Radiotherapy)
IN ONE LINE
一言でいうと
頭蓋外の限局した標的へ、高精度な位置確認と動きの管理を行って、少数回などで高い線量を集中する放射線治療です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
肺や肝臓などの病変へ、周りの臓器を守りながら放射線を正確に集める治療です。呼吸で動く病変では、その動きも考える必要があります。
身近なイメージ
肺病変に対して4D画像で呼吸性移動を評価し、ITV法や呼吸同期法などを選んで、毎回の画像誘導で位置を確認します。
そもそも定位体幹部放射線治療(SBRT)とは?
頭蓋外の標的が対象で、SRSとは部位の区分が異なります。
画像誘導と動きの管理を、計画から実照射まで一貫して行います。
定義・しくみ
頭蓋外の比較的小さく明確な標的に対し、急峻な線量勾配と高い幾何学的精度を用いる定位照射です。高一回線量・少分割が代表的ですが、名称だけから一律の分割数や線量を決めません。標的の位置と変形、近接する正常臓器、照射中の動きが計画・検証の対象です。
FORMULA
総線量が同じでも、一回線量と分割数で生物学的効果は変わります。
ITVやPTVの余裕を全症例で同じ長さに固定する式はありません。
具体例で確認
教材用に、骨の位置は一致していても肺の標的が計画時よりずれている画像を想定します。
骨の一致だけで標的位置の一致を保証できません。標的または妥当な代替指標を確認し、手順に従って再評価します。
専門的にもう一歩
高線量域に正常臓器が少し入り込むだけでも影響が大きくなり得ます。呼吸・臓器充満などによる標的とOARの相対移動、画像誘導の遅延、照射中の基線変化を考慮します。小照射野、組織不均質、線量計算アルゴリズムと輪郭精度を含むQAが必要で、画像誘導を行うだけでは残余不確かさはゼロになりません。
臨床・測定での確認点
- 治療部位に適した動きの管理方法を選びます。
- 各回の標的・OARの位置と照射中の変化を確認します。
- 線量制約は部位・分割・評価体積に応じて確認します。
覚えるポイント
- 頭蓋外の定位照射
- 画像誘導と呼吸性移動
- 高線量勾配と正常臓器制約
間違えやすい点
- 骨照合だけで標的照合が完了するとしない
- 高線量照射だけをSBRTとしない
- マージンを必ずゼロにできるとしない