RADIOLOGY GLOSSARY
表面汚染密度(Surface Activity Density)
IN ONE LINE
一言でいうと
表面に存在する放射性物質の放射能を、評価する面積で割った量です。Bq/cm²などで表し、計数率や空間線量率とは別の量です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
机や床などの表面に、面積当たりどれだけの放射能があるかを表します。測定器が示す毎秒の計数を、そのままBq/cm²とはしません。
身近なイメージ
作業台の既知面積をふき取り、試料の正味計数から遊離性汚染を評価します。ふき取りで取れない固定性汚染までゼロとは判断しません。
そもそも表面汚染密度とは?
直接測定と、ふき取り試料による測定を使い分けます。
核種、検出応答、面積とふき取りの回収率が換算へ影響します。
定義・しくみ
対象面上の放射能Aを対応する面積Sで割ったA/Sです。固定性と遊離性の汚染は測定法によって捉え方が異なります。直接測定では核種・幾何学に対応する校正を、ふき取り法では検出効率と採取効率などを使い、バックグラウンドを補正します。
CORE FORMULA
基本公式
a = (ふき取りモデル)
FORMULA NOTES
公式の補足
cpmを使う場合は60で割り、s⁻¹へ揃えます。
効率0.25は25%であり、式へ25を代入しません。
具体例で確認
教材用に正味計数率10 s⁻¹、総合検出効率0.25、ふき取り回収率0.50、面積100 cm²と仮定します。
a = = 0.80
仮定した効率と一様な面積評価で0.80 Bq/cm²です。回収率は表面や操作で変わり、法令値を示す例ではありません。
専門的にもう一歩
検出効率には採用する定義に応じて放出確率、線源効率、幾何学と検出器応答を含めます。cpmとcpsの混在、検出器窓の面積とふき取り面積の取り違えは換算誤りの原因です。汚染の局在、大面積での平均化、自己吸収と検出下限を考慮します。検出されない結果は、測定条件での検出下限未満を示すのであって、放射能が完全にない証明ではありません。
臨床・測定での確認点
- 核種・校正・面積・測定時刻と背景を記録します。
- 固定性と遊離性の測定対象を区別します。
- 判定基準は適用法令と施設の管理手順を確認します。
覚えるポイント
- Bq/cm²という面積当たり量
- 背景・効率・面積の補正
- ふき取り法と直接測定
間違えやすい点
- cpsをそのままBq/cm²としない
- ふき取り回収率を必ず100%としない
- 汚染密度から空間線量率を一律に決めない