RADIOLOGY GLOSSARY
TR(Repetition Time)
IN ONE LINE
一言でいうと
MRIでRFパルスを繰り返す間隔です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
同じRFパルスを繰り返すときの、次の撮影合図までの待ち時間です。
身近なイメージ
同じ号令を何秒おきに出すか、というイメージです。
VISUAL GUIDE
図・グラフで確認
そもそもTRとは?
TRは、同じスライスまたは同じ位置のスピンに対する励起RFパルスを繰り返す時間間隔です。次の励起までに縦磁化がどれだけ回復できるかを決め、T1コントラストと撮像時間へ大きく影響します。
短いTRではT1回復の速い組織と遅い組織の差が現れやすく、長いTRでは縦磁化が十分回復してT1差が小さくなります。ただしGRE法ではフリップ角、IR法ではTIなど他の条件も同時に考えます。
定義・しくみ
ある励起パルスから、同じスピン集団に対する次の励起パルスまでの時間で、通常msで表します。2D SE系撮像の基本的な撮像時間はTR、位相エンコード数、加算回数などに比例します。マルチスライスでは一つのTR内に複数スライスを順次励起します。
具体例で確認
位相エンコード数256、加算回数1、TR=500 msの単純な2D SE撮像を考えます。
撮像時間 ≈ 0.5 s × 256 × 1 = 128 s
基本撮像時間は約128秒です。TRを1000 msへ2倍にすると、他条件が同じなら撮像時間も約2倍になります。
専門的にもう一歩
TRは主にT1コントラストに影響します。短いTRではT1差が出やすく、長いTRではT1差が弱まります。
臨床・測定での確認点
- 短いTRはT1強調を増やしますが、縦磁化回復が不十分となりSNRが低下しやすくなります。
- 長いTRはT1影響を減らしてプロトン密度・T2強調へ寄せやすい一方、撮像時間が延びます。
- 高速SEでは1 TR中に複数位相エンコードを収集するため、単純式へエコートレイン長を考慮します。
- 心電図同期などではTRが心拍に依存し、一定値にならない場合があります。
覚えるポイント
- 繰り返し時間
- T1強調画像
- TEとの違い
間違えやすい点
- TEと混同しない
- 長短によるコントラスト変化を逆にしない
- 撮像時間への影響を忘れない