RADIOLOGY GLOSSARY
腫瘍制御確率(TCP)(Tumour control probability)
IN ONE LINE
一言でいうと
定義した治療条件と評価時点において腫瘍が制御される確率を表す指標またはモデル予測です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
狙った腫瘍を抑えられる見込みを、条件と評価時点を決めて表します。
身近なイメージ
均一な教材モデルで生存クローン原性細胞数を平均μ=0.5のPoisson分布と仮定します。 ゼロ個となるモデル確率は約60.7%です。患者の全生存率を計算した値ではありません。
そもそも腫瘍制御確率(TCP)とは?
狙った腫瘍を抑えられる見込みを、条件と評価時点を決めて表します。
腫瘍制御の確率。/生存クローン原性細胞。/終点とモデル条件。
定義・しくみ
定義した治療条件と評価時点において腫瘍が制御される確率を表す指標またはモデル予測です。一般に局所制御等の終点を指定し、患者の全生存率や無再発生存率と同じ指標にはしません。
FORMULA
μは期待生存細胞数で無次元です。
Poisson仮定と全クローン原性細胞の除去という終点を明示します。
具体例で確認
均一な教材モデルで生存クローン原性細胞数を平均μ=0.5のPoisson分布と仮定します。
TCP = exp(−μ) = exp(−0.5) ≈ 0.607
ゼロ個となるモデル確率は約60.7%です。患者の全生存率を計算した値ではありません。
専門的にもう一歩
単純なクローン原性細胞モデルでは、治療後に残る増殖可能細胞数が平均μのPoisson分布なら、ゼロ個となる確率はTCP=exp(−μ)です。実際には初期細胞数、感受性、低酸素、線量分布、再増殖等が影響します。モデルパラメータと対象集団・観察終点の妥当性が必要で、計算値を特定患者の結果の保証にしません。
臨床・測定での確認点
- 局所制御等の終点と期間を定義します。
- 線量の不均一と生物学的因子を考慮します。
- 対象集団でのモデル検証を確認します。
覚えるポイント
- 腫瘍制御の確率。
- 生存クローン原性細胞。
- 終点とモデル条件。
間違えやすい点
- 細胞生存率そのものと同じではありません。
- 全生存率や転移制御率へ読み替えません。
- 線量だけで全患者のTCPが決まるとは限りません。