RADIOLOGY GLOSSARY
セクタ走査(Sector Scanning)
IN ONE LINE
一言でいうと
狭い開口付近から走査方向を変えて扇形の視野を得る方式です。電子的な位相制御や機械的な走査で実現でき、フェーズドアレイだけに限定されません。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
小さな入口から音の方向を左右へ振り、扇形の範囲を見ます。近い場所の幅は狭く、深い場所ほど視野が広くなります。
身近なイメージ
狭い肋間の音響窓から心臓を観察する用途などがあります。ただし扇形の表示だけで電子偏向か機械走査かは決まりません。
そもそもセクタ走査とは?
狭い音響窓からの観察に向きます。
走査形と実現機構を分けます。
定義・しくみ
ほぼ同じ開口位置から走査線の角度を変えて扇形画像を構成する走査です。フェーズドアレイによる電子偏向は代表的な実現法です。深さと角度で走査線の間隔が変わり、開始位置を横移動する基本リニア走査とは標本配置が異なります。
CORE FORMULA
基本公式
円弧上の視野幅=rΘ(Θはrad)
FORMULA NOTES
公式の補足
例は頂点を共通とする円弧模型です。
円弧長と弦長を混同しません。
具体例で確認
教材用に頂点から100 mmの円弧上、走査角60°です。
弧の幅=rΘ=100× mm
円弧上の視野幅は約105 mmです。同じ深さ平面の直線幅とは異なります。
専門的にもう一歩
深部では同じ角度間隔の線の間が広がります。表示上は極座標の情報を画素格子へ変換するため補間が必要です。近距離の狭い視野は対象が入りきらない要因になり、電子偏向では素子間隔やグレーティングローブも考慮します。走査角を広げるだけでは同じ画質は保てません。
臨床・測定での確認点
- 音響窓と対象位置を確認します。
- 近距離の視野幅を考慮します。
- 走査角・線数・フレームレートを合わせます。
覚えるポイント
- 扇形視野
- 狭い開口
- 走査形と偏向機構
間違えやすい点
- セクタをフェーズドアレイの別名だけとしない
- 近距離でも一定幅としない
- 角度を度のまま弧長式へ入れない