RADIOLOGY GLOSSARY
投影データ(CT Projection Data)
IN ONE LINE
一言でいうと
CTで各方向から測った透過情報と、それを補正・対数変換して得る再構成用の情報です。断層画像そのものではありません。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
さまざまな方向から体を通ったX線を測った情報です。それらを計算で組み合わせて断面の画像を作ります。
身近なイメージ
入射強度の半分が透過した場合、理想的な投影値は−ln(0.5)です。これは減弱の経路積分で、0.693 HUという意味ではありません。
そもそも投影データとは?
方向と検出器位置を持つデータです。
生の検出器信号と補正後の投影を区別します。
定義・しくみ
X線源と検出器の組合せごとに収集する透過測定の集合です。単色・散乱なしの理想モデルでは、入射強度に対する透過強度の負の対数が線減弱係数の経路積分になります。実機では検出器応答、散乱、線質などへの補正が必要です。
CORE FORMULA
基本公式
p=)=∫経路 μ(s)ds(理想的な単色モデル)
FORMULA NOTES
公式の補足
μとdsの長さ単位をそろえます。
I₀は同じ測定条件の入射基準です。
具体例で確認
教材用に単色・散乱なしでI/I₀=0.5とします。
p=)=ln2≈0.693
投影値は無次元の約0.693です。経路長が分からなければ一様物質のμも求められません。
専門的にもう一歩
臨床CTの多色スペクトルでは対数値が単一エネルギーの線積分と厳密に一致せず、ビームハードニングなどが生じます。光子不足や検出器の飽和は情報欠損につながります。再構成方式が違っても、収集された幾何と測定モデルに整合したデータを使う必要があります。
臨床・測定での確認点
- 補正段階を明示します。
- 測定幾何と校正を確認します。
- 光子不足を表示調整だけで補えるとは考えません。
覚えるポイント
- 再構成前の情報
- 負の対数と線積分
- 投影値とCT値の区別
間違えやすい点
- 断層画像と同一にしない
- 透過強度をそのままμとしない
- 多色線でも完全な単色モデルとしない