RADIOLOGY GLOSSARY
サイノグラム(Sinogram)
IN ONE LINE
一言でいうと
投影を投影角度と検出器方向の位置に沿って並べた表現です。並行ビームでは一点の寄与が正弦波状の軌跡を描きます。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
多方向から測った投影を並べた地図です。体の断面を直接描いた画像ではなく、再構成へ渡す情報を見渡すための表現です。
身近なイメージ
並行ビームで原点からx方向へ10 mm離れた点は、θ=0°で投影位置10 mm、θ=90°で0 mmとなります。点が体内で移動したわけではありません。
そもそもサイノグラムとは?
角度と投影座標が二つの軸です。
扇形・円錐ビームでは座標の定義を確認します。
定義・しくみ
投影関数を角度と投影内位置の二次元配列で示す方法です。二次元並行ビームのラドン変換では、物体の一点の投影位置が角度に対して正弦波形を作ることが名称の由来です。投影データの配置と物体空間の配置は異なります。
CORE FORMULA
基本公式
t(θ)=x cosθ+y sinθ(二次元並行ビームの一点)
FORMULA NOTES
公式の補足
θは採用した座標の角度です。
一点の式を扇形ビームへ無条件に適用しません。
具体例で確認
教材用の並行ビーム座標で点(x,y)=(10,0) mmです。
t(θ)=x cosθ+y sinθ;t(0°)=10、t(90°)=0 mm
角度に応じて投影内の位置が変わり、正弦波状の軌跡になります。
専門的にもう一歩
サイノグラムには欠損投影、金属による低信号、検出器異常などが特徴的な軌跡として現れる場合があります。ただし、軸の向きや扇形ビームの再配列で見え方は変わります。円錐ビーム・ヘリカル収集のデータを、単純な二次元ラドン空間だけで完全に表すことはできません。
臨床・測定での確認点
- 幾何と軸の定義を確認します。
- 補正前後のデータを区別します。
- データ欠損と実際の患者運動を分けて評価します。
覚えるポイント
- 角度×投影位置
- 一点の正弦波軌跡
- 物体空間との違い
間違えやすい点
- 断面画像の別名としない
- 全収集幾何で同じ軌跡としない
- 表示上の曲線を患者の移動と即断しない