RADIOLOGY GLOSSARY

スリップリング(Slip Ring)

IN ONE LINE

一言でいうと

固定部と回転部の間で電力などを伝達する回転接続機構です。CTではケーブルの巻き戻しに制約されない連続回転を支えます。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

回転する部分へ、線を巻き続けずに電気を届ける仕組みです。寝台を動かしながら連続回転するCTを可能にする要素です。

身近なイメージ

連続回転中に寝台を移動すると、患者から見たX線管の軌道はらせん状になります。スリップリングだけで寝台が動くわけではありません。

そもそもスリップリングとは?

連続回転を支える機構です。

電力とデータの伝達方式は同じとは限りません。

定義・しくみ

回転体と固定側の間に設ける回転接続です。CTのガントリでは回転部へ電力を供給し、従来のケーブルの巻き付きによる回転角制限を解消する役割を持ちます。信号・データの転送は接点、光学方式、非接触方式など装置設計により異なります。

CORE FORMULA

基本公式

回転数=

FORMULA NOTES

公式の補足

時間の単位を合わせます。

回転数は再構成スライス数ではありません。

具体例で確認

教材用に1回転0.5 sで10 s連続回転します。

回転数==20

20回転です。これは機械回転の例で、検出器列数や再構成画像数とは別です。

専門的にもう一歩

ヘリカル収集には連続回転だけでなく、寝台送りと収集の同期、十分な投影データ転送、再構成も必要です。回転接続の電圧区分やデータ通信は装置に依存するため、全装置で同じ接点を通ると断言しません。保守・絶縁や高速回転の安全管理も装置全体の課題です。

臨床・測定での確認点

  • 機械機構と再構成算法を区別します。
  • 保守はメーカー手順に従います。
  • 回転時間だけから画質や線量を決めません。

覚えるポイント

  • 固定部と回転部の接続
  • 連続回転
  • ヘリカル収集との関係

間違えやすい点

  • 寝台駆動装置と同一にしない
  • 全データが必ず同じ接点を通るとしない
  • 回転接続だけで画像が完成するとしない