RADIOLOGY GLOSSARY
同重体(Isobars)
IN ONE LINE
一言でいうと
質量数Aが同じで原子番号Zが異なる核種の関係です。同じ質量数でも、実際の原子質量や性質が同じとは限りません。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
陽子と中性子を合わせた数は同じでも、その内訳が違う原子核同士です。元素は異なります。
身近なイメージ
教材用に14C(Z=6)と14N(Z=7)を比較すると、どちらもA=14ですが、陽子と中性子の数が異なる同重体です。
そもそも同重体とは?
固定されるのは整数の質量数です。
β壊変や電子捕獲ではAを変えずZが変わるので、親娘は同重体になり得ます。
定義・しくみ
核子数Aが等しい異なる核種です。原子番号Zが異なるため中性子数N=A−Zも異なり、元素としての性質も異なります。原子質量が厳密に等しいという意味ではなく、質量差が壊変エネルギーに関係します。
CORE FORMULA
基本公式
同重体:A1=A2、Z1≠Z2
FORMULA NOTES
公式の補足
Aは陽子数と中性子数の和です。
等しいAと、uで示す質量の一致は別です。
具体例で確認
14Cと14Nの中性子数をA−Zで求めます。
N(14C)=14−6=8;N(14N)=14−7=7
Aは同じ、ZとNは異なります。同位体の組ではありません。
専門的にもう一歩
核種図では同重体は一定のAに沿って並びます。β−壊変ではZが1増えNが1減り、β+壊変や電子捕獲では逆となりますがAは維持されます。同重体の質量は結合や電子数で異なるため、同じAだけで壊変方向や安定性を決めず、質量差と壊変様式を確認します。
臨床・測定での確認点
- 核種をAだけで識別しません。
- 元素記号とZも記録します。
- 質量数一致から同じ半減期や放射線を推定しません。
覚えるポイント
- 同じA
- 異なるZ
- 同位体・同中性子体と対比
間違えやすい点
- 同じ元素の関係としない
- 実質量が必ず等しいとしない
- 同重体を核異性体と混同しない